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4月15日はアニメ『らんま1/2』の放送開始日。いま振り返れば「完璧すぎる」声優陣

1989年4月15日は、TVアニメ『らんま1/2』の放送が開始された日です。原作は高橋留美子先生が「週刊少年サンデー」で連載し、国内で単行本5500万部を売り上げました。アニメの人気も非常に高く、全143話を放送、OVAやCDドラマなども数多く作られています。声優の山口勝平氏が主役デビューを果たした作品でもありました。

声優・山口勝平氏の初レギュラー作品

「TVシリーズ『らんま1/2』Blu-ray BOX 1」(ポニーキャニオン)
「TVシリーズ『らんま1/2』Blu-ray BOX 1」(ポニーキャニオン)

 32年前の1989年4月15日は、TVアニメ『らんま1/2』の放送が開始された日です。『らんま1/2』は、『うる星やつら』『犬夜叉』『めぞん一刻』などで知られる高橋留美子先生が1987年から1996年にかけて「週刊少年サンデー」で連載した大ヒットマンガです。国内では単行本5500万部を売り上げており、多くのヒット作を世に送り出した高橋先生にとっても最も売れた作品(2021年4月時点)となっています。

 物語は、中国での拳法修行中に訪れた「呪泉卿」で娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)に落ち、水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻る呪いをかけられた主人公・早乙女乱馬と、居候先の天道家の三女・天道あかねが繰り広げるラブコメディです。周囲を取り巻く個性あふれたキャラクターの魅力も相まって、高い人気を誇りました。

 連載当時は、マンガやアニメ全般に対する社会の反応は今よりも良くない時代ではありましたが、『らんま1/2』は別格で、単行本をよく友だちと回し読みしていたことを思い出します。

『らんま』がTVアニメ化されると知ったのは、放送の数か月前です。雑誌「アニメディア」での特集記事でした。性別が瞬時に切り替わる乱馬の声優をどうするのかと記事を見てみたところ、女らんまは当時若手の実力派として大きな注目を集めていた林原めぐみ氏だったのでこれは納得しましたが、男乱馬は山口勝平氏という、筆者にとっては初めて目にする方が担当すると書かれていたのです。

 この山口勝平というのは誰だろう。本当に乱馬にふさわしい声優さんなのだろうか……放送開始まで、いったいどうなるのかと気をもんでいましたが、実際の放送を見て、そんなもやもやはあっさりと払われました。山口氏の演じる男乱馬は生き生きと躍動し、林原氏の女らんまにまったく引けをとらない実力の高さを証明して見せてくれたのです。

 高橋先生も山口氏の演技を大変気に入ったそうで、次作『犬夜叉』でも山口氏が主役の犬夜叉役を演じています。思えば、『うる星やつら』『めぞん一刻』と、続けざまに大ヒットを飛ばした高橋先生の新作です。若手といえど間違いのない実力者が演じるのは当たり前の話です。それだけ山口氏の才能が飛びぬけていたという事でしょう。

【画像】「はしゃぐ恋は池の鯉」…懐かしい『らんま1/2』オープニング(4枚)

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