リメイク決定の『仮面ライダーBLACK』、注目したい「シャドームーン」との対決
昭和ライダーの末期を飾った『仮面ライダーBLACK』が、2022年に『仮面ライダーBLACK SUN』として復活することが東映本社で発表されました。『仮面ライダーBLACK』といえば、ライバルキャラとして人気を呼んだ「シャドームーン」が忘れられません。同作『仮面ライダーBLACK』の設定は、後の平成ライダーにも受け継がれていきます。
50周年記念企画『仮面ライダーBLACK SUN』
激しくせめぎ合う、光と闇の物語。1987年~88年にTV放映された『仮面ライダーBLACK』(TBS系)が、2022年春に『仮面ライダーBLACK SUN』としてリブートされます。
発表されたのは、2021年4月3日に行なわれた「仮面ライダー生誕50周年」企画の記者会見において。劇場アニメ『シン・エヴァンゲリオン 劇場版』が大ヒット中の庵野秀明監督が務める『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開予定)、『仮面ライダーW』の続編『風都探偵』のアニメ化(2022年夏配信予定)とともに話題を呼んでいます。
『仮面ライダーBLACK』は、『仮面ライダースーパー1』(TBS系)から6年ぶりとなるTVシリーズだっただけに、ライダーファンからの期待度が高い特撮ドラマでした。原作者である石ノ森章太郎氏をはじめ、スタッフも原点回帰を目指し、アイデアと情熱をたっぷりと注いでいます。
物語を大いに盛り上げたのは、主人公である仮面ライダーBLACKの宿敵となる「シャドームーン」の存在です。黒いシックなデザインの仮面ライダーBLACKに対し、シャドームーンはシルバーメタリックなデザインがとても印象的でした。ライバルキャラが人気を博した『仮面ライダーBLACK』の魅力を振り返ります。
平成ライダーに引き継がれた新設定
19歳の誕生日を迎えた南光太郎(倉田てつを)と秋月信彦(堀内孝人)は、同じ年の同じ日に生まれた親友同士でした。しかし、暗黒結社「ゴルゴム」に光太郎と信彦は拉致され、改造人間になる手術を施されるのでした。
脳の記憶まで奪われる寸前に光太郎は逃げ出し、仮面ライダーBLACKとして「ゴルゴム」と戦います。一方、残された信彦は“悪の王子”シャドームーンとなり、光太郎の前に立ちはだかることになるのです。
手術中の光太郎をギリギリのところで救ったのは、光太郎の養父であり、信彦の実の父親である秋月総一郎(菅貫太郎)でした。ほんのわずかな差で、光太郎は正義のヒーローに、信彦は悪の幹部となってしまうのです。
シャドームーンは敵とはいえ、見た目は仮面ライダーBLACKによく似ています。メカっぽい分だけ、よりかっこよく映りました。実力は伯仲。ライダー同士が生き残りを賭けて戦うという設定は、2002年~2003年に放映された『仮面ライダー龍騎』(テレビ朝日系)などの後の平成ライダーへと受け継がれることになっていきます。