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少年少女も困惑? 『ドラクエ』が教えてくれた、えちえちな世界

アリーナ x クリフトの主従関係が新しい扉を開く…?

『ドラクエIV』のリメイク版では、戦闘をAIに任せる作戦を選択すると、クリフトはアリーナを優先して回復する。画像はニンテンドーDS版『ドラゴンクエストIV』(スクウェア・エニックス)
『ドラクエIV』のリメイク版では、戦闘をAIに任せる作戦を選択すると、クリフトはアリーナを優先して回復する。画像はニンテンドーDS版『ドラゴンクエストIV』(スクウェア・エニックス)

●謎行為「ぱふぱふ」とは何なのか?

「ドラクエ」シリーズを通して何らかの形で登場する「ぱふぱふ」という言葉は、もともと『ドラゴンボール』でブルマに化けたウーロンが亀仙人にした行為。これが「ドラクエ」に輸入されました。『ドラゴンボール』で「子供が知ってはいけない行為」というのが刷り込まれているため、「ドラクエ」で「ぱふぱふ」イベントがまさに起ころうとする時、一気にコントローラーを握る手が強くなります。

 ところが期待とは裏腹に、毎度毎度ぽやぽやする少年の頭に冷や水をぶっかけるような裏切りが発生します。『I』ではよくわからず終わり、『II』では女装家、『III』では見ず知らずの人の親父、『VI』にいたっては主人公を暗闇で化粧することを「ぱふぱふ(化粧道具のパフにかかっている)」と呼び、『ドラゴンボール』で行われるようなことは一切起きませんでした。しかし、新タイトルをプレーするたび「ぱふぱふイベント」が発生すると、胸が高鳴ってしまう自分もいます。

●幼馴染よりグッとくる関係「主従」

「ドラクエ」シリーズの恋愛模様といえば、永遠の未解決問題「ビアンカ・フローラ問題」がありますが、もうひとつ根強い人気のカップリングが、『IV』の「アリーナとクリフト」です。私は後者の方が何だか想像がかき立てられて好きなのですが、そこまで思い入れを持ってしまったのは、「姫 x 従者」という関係性が分かりやすかったからだと思います。

 しかも、クリフトが戦士のようなゴリゴリ系ではなく、少し頼りないキャラで補助系・回復系呪文を得意とする神官で、いかにも「姫様をお守りします!!」的な立ち位置が感情移入しやすかったのでしょう。

 また、FC版ではわずかにクリフトがアリーナに想いを寄せていると思わせる描写もあったため、彼をアシストする、というか彼に私が憑依して、アリーナとクリフトを必ずパーティーに入れていました。戦闘中、自由に仲間の操作ができないFC版『IV』で、クリフトがアリーナに回復呪文をかけると「お前の気持ち分かるぞ……」と、いらぬ共感をしていたものです。

 一方のアリーナですが、デニール数高めのタイツとブーツ姿が、当時から筆者の心をつかんでいます。

 もちろん、「ドラクエ」シリーズがもたらしてくれたの冒険の興奮や感動がメインです。そんななかに開発者が少しだけ忍び込ませた、少年少女がわきたつ程度の色っぽい描写も忘れられない要素です。上記のようなアリーナとクリフトの関係性で、感じたことの無いえちえちの世界に導かれた少年少女もいたことと思います。

(南城与右衛門)

【画像】「ドラクエ」永遠のテーマ? ビアンカ・フローラ問題(4枚)

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