マグミクス | manga * anime * game

『エースをねらえ!』宗方コーチの名言6選。今もオトナ世代の背中を押してくれる…?

心に響く愛の言葉。そして、すべてを超越する魂のひと言

アニメ「エースをねらえ! Blu-ray BOX」(ビクターエンタテインメント)
アニメ「エースをねらえ! Blu-ray BOX」(ビクターエンタテインメント)

●「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」

 藤堂は高校3年生にして、宗方コーチから言われたこの言葉の真の意味に気づくばかりか、その深い思いに感動し、スケールの違いを思い知ったとまで言いました。だからこそ、宗方コーチはのちにふたりの恋を認めたのでしょう。

 藤堂は、宗方コーチのこのひと言によって、人を愛するにはどれほどの覚悟が必要なものなのかを知ることになるのです。そして、ひろみを包み込み、宗方コーチ以上に彼女を支える存在になることを心に誓うのでした。

●「愛している 愛している 愛している これほど愛せるあいてにめぐりあえるとは思わなかった 生きてきてよかった!」

 アメリカでおこなわれる将来有望な高校生たちのトーナメントに出場するため、アメリカ行きを控えていたひろみですが、宗方コーチの入院を知り動揺。藤堂は、ひろみと一緒に病室を見舞い、そこで「全存在をかけて」ひろみを愛する宗方コーチの姿を見、「男であること」「師であること」を超え、「魂の底から愛している」と感じます。

 しかし同時に、なぜか宗方コーチがひろみと距離を置こうとしているようにも見え、それを疑問に思うのでした。そして、宗方コーチは、藤堂だけを病室に呼び出し、自分の過去について、そして、ひろみへの思いを話すのです。

 宗方コーチの母は父の愛人が子供を産んだ時、自分が身を引き、彼とともに実家に帰り、若くして亡くなりました。そんな母の愛を理解できなかったと言う宗方コーチでしたが、ひろみと出会い、彼女を育てるなかで、「もとめず父を愛した母の一生」も理解するに至ったと言います。そして、自分自身もまた、母と同じように、「もとめずひろみを愛して」いたと言い、このセリフへとつながります。

 去っていく宗方コーチ、託される藤堂、そして残されるひろみ……それぞれを思って心が震え、涙なくしては読めない名場面です。

●「岡、エースをねらえ!」

 渡米のため、飛行機に乗り込もうとする選手一行。あとから行くという宗方コーチの言葉を信じてタラップを進むひろみの耳に、不意に聞こえた宗方コーチの言葉が、「岡、エースをねらえ!」でした。そして、この言葉は、ちょうどその時、病院のベッドで眠るように息を引き取った宗方コーチの絶筆でもありました。男女の愛、師弟の愛、すべてを超越した魂のひと言です。

* * *

「テニスマンガの金字塔」と言われる『エースをねらえ!』には、汗、涙、友情、努力、根性というスポ根要素だけでなく、愛、青春、人生、生と死というテーマも詰まっており、数多くの名言があります。読んだことのある人は再度読み直して、未読の方は一度手にとって、心に響くひと言を探してみませんか?

(山田晃子)

【画像】たっぷり涙してください。一気読みできる昭和の名作『エースをねらえ!』(4枚)

画像ギャラリー

1 2