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『るろうに剣心』の剣客たちが振るう武器は実在する? 剣心の逆刃刀には意外な事実も

2021年4月に公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。メインキャストの緋村剣心、斎藤一、相楽左之助はもちろん、重要人物として雪代縁が現れます。そんな人気作品『るろ剣』ですが、映画や原作で登場する剣客が携えるユニークで魅力的な刀は果たして実在するのでしょうか? それとも創作なのでしょうか?

『るろうに剣心』に登場する刀や武器は実在するのか?

2部作となる映画「るろうに剣心 最終章」は原作の「人誅編」がテーマ。剣心の頬の十字傷の謎も明かされる…? 画像は『るろうに剣心』19巻(集英社)
2部作となる映画「るろうに剣心 最終章」は原作の「人誅編」がテーマ。剣心の頬の十字傷の謎も明かされる…? 画像は『るろうに剣心』19巻(集英社)

 明治初期を舞台にした大人気マンガ『るろうに剣心』は、実在架空を問わずさまざまな剣客が登場し、固有の技や刀で熱い戦いを見せてくれます。ところで、同作の登場人物が持っている刀は実在するのでしょうか? 今回は作中で描かれた刀にまつわる実在・創作エピソードの数々を紹介します。

 2021年4月23日に公開された映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は、原作の「人誅編」がベースとなり、重要人物となるのは雪代縁です。彼は大陸風の拵(こしら)えが特徴的な「倭刀」を携えており、この刀について原作では資料を交えて細かく説明されています。かいつまんでいうと、明が優れた日本刀を輸入あるいは独自に生産します。こうして生まれた大陸製日本刀を「倭刀」と呼ぶとしています。

 原作では、縁が倭刀を地面に突き立て、刀の頭(かしら)を踏み台にして驚異的な跳躍を見せますが、実際にそのような利用法はないにせよ、倭刀は実在するようです。

 続いては、相楽左之助が登場時に持っていた「斬馬刀」。これは「斬馬剣」とも呼ばれ、中国で実在し、文字通り対騎兵戦などに使用されていたといいます。しかし左之助が持っていたような刀身が巨大なものではなかったようです(一説には、薙刀のような形していたともいわれています)。

 喧嘩屋として名を馳せ、斬馬刀を持っていることから“斬左”と異名をとった左之助。曰く、彼の斬馬刀は応仁の乱の頃の骨董品だそうですが、剣心に真っ二つに斬られたり、アームストロング砲の弾を打ち返して真っ二つになったりと、あまり見せ場はありませんでした。

 そして主人公・緋村剣心の信念“不殺(ころさず)”を象徴するような愛刀「逆刃刀」は、通常の刀の刃と峰の部位が逆になっており、普通に使用すると峰打ちになり致命傷を与えないというものです。

 逆刃刀は、幕末に「人斬り抜刀斎」として多くの人を殺めてしまったことへの後悔などから、役目を離れる際に刀匠・新井赤空から餞別として受け取ったものです。後に瀬田宗次郎との戦いで逆刃刀を破壊され、赤空の息子から新たな刀「逆刃刀・真打ち」を譲り受けました。

 この逆刃刀は『るろうに剣心」作者の和月伸宏先生の創作なのですが、近年、岐阜県の刀匠がこの逆刃刀を再現しイベントで公開しています。茎(なかご)には赤空の「我を斬り~」から始まる辞世の句も忠実に刻まれています。

 では、『るろうに剣心」連載以前に逆刃刀はなかったのかというと……実は存在していました!

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