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『るろうに剣心』の剣客たちが振るう武器は実在する? 剣心の逆刃刀には意外な事実も

『逆刃刀』が実在!? 資料館に展示され見学することも

 2014年、千葉県白井市の旧家から刃と峰が逆になっている刀が発見されました。とはいっても全長28.2センチ、刃渡り22.6センチの小刀です。明治期のものと指摘されており、逆刃刀という概念があったかは分かりませんが、市教委は「逆刃刀」と仮称。白井市郷土資料館に展示されています。

 さて、作中で「逆刃刀」を造ったのは刀匠・新井赤空ですが、彼は異端視されるほど数々の殺人奇剣を造り出しました。原作で志々雄真実が愛刀としていたのが、赤空の最終型殺人奇剣「無限刃」です。

 通常の刀なら斬り続ければいずれ刃こぼれしてしまいますが、無限刃は予め一部をこぼしておくことで切れ味を損なわせず連続使用できるという狂剣です。志々雄がこの刀を所持していたのは古く、大やけどをさせられる前、剣心と暗殺家業を交代した直後の初仕事で、無限刃を使い裏切り者を切り捨てる描写が原作にあります。

 そしてその部下である「十本刀」の沢下条張は赤空作の刀を二振り所持していました。一振り目は「連刃刀」で、刀身が並行して2本並んだ刀で、斬られれば2本の傷口が出来てしまい上手く縫合できず腐りやがて死んでしまうという奇剣です。二振り目は「薄刃乃太刀」という、薄く長いムチのような刀も所持していました。

 いずれも創作の刀……と思いきや、「薄刃乃太刀」のモデルになったのではと想起させる剣がインドに存在します。それは古武術「カラリパヤット」の長剣「ウルミ」です。ウルミは薄く柔らかい鉄でできているそうで、まさに薄刃乃太刀のようにしならせて戦うのだそうです。

 最後は志々雄の「十本刀」で、瀬田宗次郎に匹敵する手練れである魚沼宇水の武器を紹介します。盲剣の宇水と恐れられ、闇夜に乗じわずかな時間で斎藤一の選りすぐりの剣客50人をたったひとりで倒したほどの実力者です。

 彼は故郷琉球の武術「ティンベーとローチン」の使い手で、一騎打ちをした斎藤を苦しめました。

 この武術はティンベーと呼ばれる亀の甲羅を盾にし、攻撃を防いだり、相手を目隠し状態にしたりし、怯んだところにローチンと呼ばれる短い槍のような武器で攻撃します。これらの武器は実在し、古武道として保存会があります。

 斬馬刀のように、形は違えど少年マンガ風に派手にアレンジされるのも夢が広がりますし、古武道ティンベーとローチンのように、現在でも見ることができるのも意外で、興味がわいてきます。続編の『るろうに剣心 北海道編』でも魅力的な武器が登場しているようなので、引き続き注目していきたいと思います。

(南城与右衛門)

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