【漫画】なぜか自分の目を見てくれない恋人…ブレスレットに秘められた彼女の真意
主人公の恋人は、村で1番の美人。まるで夢のなかにいるような日々ですが、なぜか彼女が自分と目を合わせてくれないことだけが不満で……。まくらくらまさんによる美しい創作マンガ『僕の目を見ない恋人』が話題です。
美しくコーティングしながら表現された複雑な感情
農家のひとり息子である“僕”の恋人は、知性があって家柄も良い村で1番の美人。毎日が夢のなかにいるような幸せな気分ですが、ただひとつだけ、彼女が自分の目を決して見ないことに不満を感じています。
目を合わせようとすると「恥ずかしい」と言って、腕に着けたブレスレットへと目を背ける彼女。ついに我慢できなくなり、「本当は僕のことを好きじゃないんだろ」と彼女に迫ると……。
まくらくらまさん(@ohg_m3)が公開した創作マンガ『僕の目を見ない恋人』に、大きな注目が集まっています。まくらくらまさんは、『不思議なアンティークショップ』や『ペスト医師と鹿人』などの創作マンガを手掛け、2019年11月に『不思議なアンティークショップ まくらくらま作品集』(パイ インターナショナル)で商業デビューを果たしたクリエイターです。
作者がひと目惚れしたブレスレットが創作のきっかけ
今回の作品は、まくらくらまさんがヴィンテージショップで、あるブレスレットにひと目惚れしたことが創作のきっかけとなりました。金属アレルギーであるため最初は買わなかったブレスレット。それからしばらく頭から離れずに、どうしても手に入れたい気持ちになって、半年以上経ってから購入することになります。
そのブレスレットは、変わった留め具が付いていて、16個の乳白色の貝が入っているデザインでした。貝の色を見て、以前に飼っていたセキセイインコが白内障になったことを思い出し、「何とも言えない色だけれど綺麗だ」と感じたまくらくらまさん。そのいろいろな感情を昇華すべく生み出されたのが『僕の目を見ない恋人』です。
本作は、美しく表現された絵柄や耽美的なストーリーが魅力。不思議な物語ですが、まくらくらまさんは別途にブレスレットを着けた手と老夫婦のイラストを同時に撮影した写真を公開し、その写真が『僕の目を見ない恋人』という作品の“未来”を示唆しています。
本作について、読者からは「儚いです。でも甘い恋の物語」「まくらくらまさんの深いお話、すごく好きです」「このような綺麗でどこか不思議なお話は、あまり見付けることができないのでとてもうれしいです」など、多数の感想が寄せられました。まくらくらまさんならではの魅力が存分に発揮されており、必見の作品です。
(マグミクス編集部)