放送開始から15年、「ノイタミナ」隠れた名作5選。あなたは何本観てた?
近年の作品や映画にも、見逃せない作品あり
●『UN-GO』(2011年10月~12月放送)
『UN-GO』は探偵の結城新十郎と助手の因果がさまざまな事件に挑むミステリーもの。小説家・坂口安吾の推理小説『明治開化 安吾捕物帖』が原作ならぬ原案となっていますが、舞台を明治時代から近未来に変更し、ミステリーながら特殊能力もありという翻案の大胆さが大きな魅力でした。
またこれも『東京マグニチュード8.0』と同じく、尻上がりに物語が面白くなっていったのも印象的です。この作品は、「dアニメストア」「NETFLIX」「FODプレミアム」などで観ることができます。なお、本作を気に入った方は本編の前日譚を描いた劇場版『UN-GO episode:0 因果論』も必見でしょう。
●『うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?』(2020年1月~3月放送)
厳密には『タマ&フレンズ ~うちのタマ知りませんか?~』というキャラクターたちが原作ですが、登場キャラクターが擬人化され、ストーリーも独自ということでオリジナル扱いに。このアニメではケモ耳の少年少女となったタマやポチが、3丁目を舞台に愉快な毎日を過ごします。
近年ではライトテイストなアニメも増えてきたノイタミナですが、『うちタマ?!』はそれらのなかでもかなり見やすい作品。男女問わず、気軽に笑い、癒やされるコメディ作品です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「FODプレミアム」などで観ることができます。
●『空の青さを知る人よ』(2019年10月公開)
最後は劇場アニメから。『空の青さを知る人よ』は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』を作り出した超平和バスターズによる“秩父三部作”の3作目で、17歳の女子高生・あおいが主人公の青春ストーリーです。
あおいとその姉で親代わりでもあるあかね、彼女たちと関わるふたりの慎之介が絡み合う物語は瑞々しく、2時間弱ながら濃密。見終えたあとに感じられる爽やかさは過去2作にも負けないもので、第43回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞こそ受賞したものの、もっと評価されてしかるべき一作でしょう。この作品は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「FODプレミアム」などで観ることができます。
(はるのおと)