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「アニメ化」も「実写化」も成功したマンガ3選 両方成功するのはもはや奇跡…?

マンガは面白いのに、「アニメ版は微妙」「実写版は見なくていい」となってしまう作品は数え切れません。しかしなかには両方成功した稀有な作品も。そんな「アニメ化も実写化も成功したマンガ」を3つご紹介します。

失敗も多い実写化・アニメ化が両方成功したレジェンド作品

 マンガの“アニメ化決定”はファンにとって喜ばしいことです。しかし、ときにはストーリーの改悪、作画崩壊、声優が棒読み……など、残念な結果となることもあります。“実写化”となるとさらにハードルが高く、3次元で見ると違和感がすごかったり、作りこみがチープだったり……はっきり成功したといえる作品はかなり少ないのではないでしょうか。しかし、なかにはどちらも成功したという稀有な作品も。この記事ではそんな、1作で3度楽しめる、「アニメ化も実写化も成功したマンガ」を3作紹介します。

●『DEATH NOTE』 原作:大場つぐみ 作画:小畑健

原作:大場つぐみ、作画:小畑健『DEATH NOTE』第1巻(集英社)
原作:大場つぐみ、作画:小畑健『DEATH NOTE』第1巻(集英社)

 2003年から2006年まで連載され、大ヒットを記録したサスペンスマンガ『DEATH NOTE』。名前を書くだけで人を死に追いやる「デスノート」を使い、歪んだ正義感で世界を作り替えようとする主人公・夜神月と、世界一の探偵・Lの繰り広げる頭脳戦を描いた作品です。

 2006年に放送開始したアニメ版では、原作とほとんど同じストーリーが展開されました。頭脳戦がメインの本作ですが、月とLのテニスシーンや殴り合いなどは、アニメらしくダイナミックな演出となっています。「ポテチを取り……食べる!」の名シーンでは、食べた瞬間にキラキラと光のエフェクトが飛び散る、というキレキレの演出がなされていました。

 原作は圧倒的な画力を誇る小畑健先生が描いていたため、そういった意味ではアニメ化のハードルも高かったであろう本作。しかし、アニメ版は演出面のすばらしさもあり、高い評価を獲得しました。

 2006年には実写映画化も行われました。映画版は原作とはエンディングが異なり、原作を読んだ人々の意表を突く形となりましたが、多くの支持を集めています。また、個性の塊かつ二次元でしか成立しなさそうなL役を、松山ケンイチさんが見事に務め上げたことも高く評価されました。興行収入も前編・後編合わせて80億円を記録しており、これは実写化成功と言えるでしょう。 

●『のだめカンタービレ』 作:二ノ宮知子

著:二ノ宮知子『のだめカンタービレ』第1巻(講談社)
著:二ノ宮知子『のだめカンタービレ』第1巻(講談社)

 続いては、クラシック音楽をテーマとした『のだめカンタービレ』。ピアノ科の落ちこぼれである「のだめ」こと野田恵と、指揮者志望のエリート・千秋真一らの音大生活をコメディタッチに描いた作品です。2001年から2010年まで連載されました。

 本作は2006年に放送された実写ドラマ版が大ヒットを記録しました。なんといっても、主人公・のだめ役を務めた上野樹里さんがハマり役。はちゃめちゃなキャラクターなのですが、ドラマでの違和感がまったくありません。マンガのキャラがそのまま飛び出してきたかのような、完ぺきな実写化です。

 平均視聴率は18.9%、最終回は21.7%という高視聴率を叩き出しており、社会現象とも言えるほどの人気ぶりでした。ドラマきっかけで本作を知った人も多いのではないでしょうか。

 2007年から2010年にかけては、TVアニメ版も放映されました。ドラマ版ほどの話題とはならなかったものの、こちらも高い評価を得ています。「巴里編」以降ではCGを活用し、演奏の際の指の動きをリアルに再現。それまでのアニメであまり細かく再現されていなかった部分にも力を入れています。第9話で平均視聴率6.6%を記録し、フジテレビ系深夜枠の「ノイタミナ」として、当時の最高視聴率を叩き出しました。

「マンガ」「アニメ」「実写」 どれも良さが立った伝説的名作

●『ピンポン』 作:松本大洋

著:松本大洋『ピンポン』第1巻(小学館)
著:松本大洋『ピンポン』第1巻(小学館)

 最後は、1996年から1997年に連載された伝説的マンガ『ピンポン』。卓球を題材にしたスポ根マンガですが、各キャラクターの才能や努力、卓球に対する想いといった要素が鮮烈に描かれた作品です。

 本作は2002年に実写映画化されました。興行的には大ヒットというほどではありませんでしたが、『ピンポン』独特の世界観を実写化でここまで表現できるのかというクオリティでした。「何かすごいものを見ている」という感覚になった人も多かったのではないでしょうか。

 個性際立つキャラクターたちを演じた俳優陣も素晴らしく、ぶっ飛んだ主人公の「ペコ」こと星野裕役は窪塚洋介さんが務めましたが、もはやほかの役者が考えられないほどのハマり役です。印象的なセリフのひとつひとつも違和感がなく、最高にかっこいい主人公となっています。

 2014年に公開されたアニメ版は、クセのある原作の絵そのままに、激しい試合のシーンもぬるぬると動き、こちらも評価が高いです。「ヒーロー」の描写や打球のエフェクトなどは、アニメーションならではの表現の面白さが存分に発揮されており、原作とは違った良さが際立っています。

 また、アニメ版では原作者の松本大洋先生が、連載当時に構想していたものの描けなかった部分が盛り込まれています。こういった新鮮な部分があるため、すでに原作や映画を見た人にもオススメです。

(古永家啓輔)

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