【漫画】コロナ禍で「早く戻って」と願う、ライブ当日のにぎやかな光景に涙が出る…
コロナの影響で各種イベントが中止されるようになってから、はや1年以上がたちました。そんななか、以前は当たり前の風景だった、ライブに行く女性たちのキラキラした時間を描いたマンガがTwitterで大きな注目を集めています。
ライブでの「あるある」風景が、今では「懐かしい」ものに…
新型コロナウイルス感染症の影響で各種イベントが中止されるようになってから、はや1年以上がたちました。“密”を気にせず騒ぐことができていた頃がすでに懐かしく感じられます。そんななか、“あの頃”のキラキラした時間を描いたマンガがTwitterで大きな注目を集めています。
旗谷澄生さん(@yasumi_shu2)がTwitterで公開した『このために生きている』は、ライブを観に行く女性たちが、当日、開演までドキドキして過ごす様子がセリフなしのマンガで表現されています。以前は当たり前だった有観客ライブでの風景。しかし今は限りなく遠いものになってしまいました。
読者からは「泣きそう」「素敵な作品」「セリフがなくても空気やにぎやかさがフラッシュバックした」「あのキラキラした時間を思い出した」「私もライブが生きがいだったのでつらい日々」「早くあの日常が戻ってきますように」など、多くのコメントが寄せられ、33万いいねがつく大きな反響がありました。
作者の旗谷澄生さんに、お話を聞きました。
ーー旗谷澄生さんがマンガやイラストを描き始めたきっかけを教えて下さい。
絵やマンガを描くのは小さい頃からずっと好きでした。1年半くらい前から「人に見てもらえるものを」と思うようになり、ようやくちゃんと描き始めた感じだと思います。
ーー『このために生きている』を、今回マンガに描いて公開されたのはどのような思いからでしょうか?
コロナ禍で1年以上がたち、配信ライブや万全な感染対策の上での有観客ライブが実施されるようになってきていて、本当にありがたく感謝しているのですが、何の気兼ねもなくもみくちゃになったり、声援を送ったりできていた頃の現地の空気感がとても好きだったので……自分の大切に思っている時間を好きに描きました。
ーー今回の作品はセリフなし、イラストのみで表現されていますが、それがかえってその場の情景を強くイメージできるように感じられます。今回の作品はどのように描いていかれましたか?
「公演を観に行く日のあるある」みたいな気持ちで描いていました。パンフレットをのぞきながら開演を待ったり、コインロッカーにいそいそ荷物を預けたり……自分の行動や周りの人の様子を思い出しながら描きました。文字がないのはそんなに意識してなかったのですが、言葉で説明しなくてもあの空気を体感したことがある人には伝わると思ったので……。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「泣ける」とたくさん言っていただけて、泣けるものと思って描いてなかったので驚きました。「懐かしい気持ちを思い出せた」という声も印象的で、コロナ禍以前の世界が懐かしいものになってきているのは切ないなと思いました。心に刻まれているキラキラした時間を思い起こすきっかけになれたのはとてもうれしいです。
ーー現在、講談社「デザート」で読み切り作品が掲載中とのことですが、こちらのご紹介をお願いできますか?
講談社「デザート」で少女マンガを描かせていただいており、最新作『きみだけに春が来る』が「デザート」2021年6月号の別冊付録「別冊Pink」に掲載中です。彼氏のクラスに美少女転校生が来る話です。初めてのカラーカットも描かせていだきました。見ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
推しを推している方に共感していただけそうなことがあればまた形にしたいです。あとは普段少女マンガをメインに描いているので、Twitterでも何か更新できればと思います。
(マグミクス編集部)