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『ウルトラマンZ』で活躍、怪獣ロボ「セブンガー」大出世の軌跡。ついに主演作品も…

『ウルトラマンZ』に登場した怪獣防衛チーム「ストレイジ」が運用する「対怪獣特殊空挺機甲1号機」、略して「特空機1号」として登場したセブンガーは、頼りになる戦力でありながら、その豊かな表情(?)も相まって高い人気を獲得しました。現在も配信や雑誌連載で活躍中のセブンガーについて振り返ります。

セブンガーが令和のウルトラマンに登場した、納得の理由

『ウルトラマンZ』への登場にちなんで発売されたロボット玩具「特空機1号 セブンガー」(バンダイ)
『ウルトラマンZ』への登場にちなんで発売されたロボット玩具「特空機1号 セブンガー」(バンダイ)

『ウルトラマンZ』が放送される少し前、セブンガーが登場すると聞いたとき「ああ、レオに出てきたロボットか。なんで出すことにしたんだろう?」という考えが頭をよぎりました。そのとき筆者にとってのセブンガーは、『ウルトラマンレオ』の第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」に登場し、ちょっと不格好だけど妙に強くて怪獣アシュランを圧倒したものの、時間切れで消えてしまったよくわからない存在だったのです。

 本作のプロット制作を行ったのは、メイン監督を務めた田口清隆氏と、メインライターの故・吹原幸太氏。おふたりとも実績ある一流のクリエイターです。このふたりが出すと決めたなら、今は理解できなくても間違いなくそれだけの理由がある……そう信じて1話を見た瞬間、疑問は一発で吹っ飛びました。

 ストレイジの基地から緊急発進し、空を飛んで怪獣発生現場に駆け付けたセブンガーは、見事に怪獣ゴメスを仕留めて見せたのです。1話の冒頭で「今の人類の対怪獣組織はこんなに強いんだ」と見せつける見事な構図です。

 しかも、セブンガーは目(?)で表情をつけられるため、愛嬌も出せるし凛々しい雰囲気も作ることができます。何より愛らしいロボットが頑張っている姿というのはとても引き込まれるものがあり、「ああ。田口監督と吹原氏はこういう効果を狙っていたのか」と、すぐに納得できたのです。ウルトラシリーズに登場した無数の怪獣たちからセブンガーを選び出したセンスの鋭さには脱帽するしかありません。

『Z』の代表的キャラクターとして瞬く間に人気を獲得したセブンガーは、作中でも頼りになる戦力として活躍を続けます。しかし作中の設定では既に製造から5年が経過しており、激しい戦闘を続けてきたことにより老朽化も激しく、ウインダムやキングジョー・ストレイジカスタムなど、より強力な特空機が登場したこともあり、退役を余儀なくされてしまいます。退役時のセブンガーはまるで眠っているように目(?)を閉じていたのが極めて印象的なシーンとなっていました。

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