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【シャーマンキング30周年への情熱(32)】愛される三枚目キャラ・ホロホロの背景にあるもの

ホロホロの持霊、コロポックルのコロロとは!?

ホロホロ(左)と、彼の持霊であるココロ(右)。アニメ『シャーマンキング』第6話より
ホロホロ(左)と、彼の持霊であるココロ(右)。アニメ『シャーマンキング』第6話より

 コロポックルというのは「フキの葉の下の人」という意味を持ち、ホロホロの故郷である北海道では、遥か昔から広く語り伝えられている小人の精霊です。フキと言えば美味しい山菜ですが、ご存じない方もいるでしょう。しかしフキノトウはわかりますよね? あれはフキのつぼみです。

 フキは通常、高さ30~40cmぐらいに成長し、その姿は小さな傘のようですが、北海道には2m以上になる品種が自生しているそうです。これだと「葉の下」には私たちも入れますね。そのためコロポックルの正体は実際に古代に住んでいた民族だとする説があるようです。しかし現実がどうであれ、その魂が長い年月をかけて精霊化することもあり得るのが『シャーマンキング』の世界なので、精霊コロポックルと言えば、誰もがコロロのような存在と考えて良いでしょう。

 なおホロホロの夢は、人間による開発や環境破壊によって失われていくコロポックルの住処……フキ畑を取り戻すことで、それがひいては人間と自然の調和を保つことにつながると考えています。

 コロロはスノーボードにオーバーソウルすることでさまざまな技を使えますが、恐ろしいのはその効果と範囲です。オーバーソウルとは、物質に憑依させた霊の一部が漏れ出る現象だと前回お伝えしましたが、ホロホロはそれを具現化させて巨大な雪崩を起こすことができるのです!

 いったいどれだけの量が広範囲に漏れているのか!? ということで、コロロの精霊としての能力や、それを余すことなく具現化できるホロホロの巫力(ふりょく)の凄さがわかります。

 また冷気を操ることもできるようで、コロロは周囲の外気温を下げているような描写があります。霊のいるところは温度が下がるとも言いますし、それを活用しているのかもしれません。

 ということは、ホロホロが繰り出す氷の技は、オーバーソウルで作り出された氷(コロロの霊体の一部)と、「本当の氷」の2種類から構成されている可能性があり、それは見分けが付きません。これを駆使したら色々な作戦が考えられるので、実はホロホロはもの凄く強いシャーマンなんじゃないでしょうか?

 ただ……彼は頭脳プレイがあまり得意ではなさそうです。なかなか上手くいかないものですね(笑)

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(タシロハヤト)

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

【画像】アニメ『シャーマンキング』6話…阿弥陀丸と力を合わせ、ホロホロと戦う葉(6枚)

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k