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アニメ『スーパーカブ』の描写が「劇場作品レベル」と話題。主人公の変化が見逃せない?

2021年4月7日より放送開始したTVアニメ『スーパーカブ』は、「ひとりぼっちの女の子」と世界で最も優れたバイクが紡ぐ友情物語を描いています。ネット上には「劇場作品レベルのクオリティ」「枯れた生活描写のリアル感がすごい」といった高い評価が。視聴者を引きつけてやまない『スーパーカブ』の魅力とは…?

バイクはもちろん、何気ない日常風景やBGMにも注目!

トネ・コーケンさんのライトノベルを原作にしたアニメ『スーパーカブ』
トネ・コーケンさんのライトノベルを原作にしたアニメ『スーパーカブ』

 2021年4月7日より放送中のTVアニメ『スーパーカブ』について、視聴者から絶賛の声が相次いでいます。「第1話から何気ない日常風景のリアル感がすごい」「主人公の枯れた生活描写がグサグサ刺さる」、なかには、「劇場作品レベルのクオリティ」という声もあがるほど、多くの人が刺激を受けているようです。

 トネ・コーケンさんのライトノベルを原作にしたアニメ『スーパーカブ』は、両親も、友達も、お金や趣味も、将来の目標も持たない高校2年生の少女“小熊”が主人公です。作品に登場する人物は架空の設定ですが、二輪車のスーパーカブについてはメーカーである本田技研工業の協力・監修のもとでデザインが再現されました。

 同作のクオリティの高さは、もちろんスーパーカブの描写だけではありません。第1話では冒頭から奥行きのある繊細で美しい背景が画面いっぱいに広がり、短いカットを繰り返しながら徐々に小熊の生活空間へつながっていく展開に。

「天涯孤独な少女」という設定だけに、室内はどこか寂しさが漂い、ほとんどセリフのないまま小熊が用意するひとりきりの朝食風景を映し出します。席につかず立ったままパンにかじりついたり、ラックに並べられたレトルト食品のパックを選ぶという些細な描写も、リアリティを感じさせる理由のひとつかもしれません。

 そんな彼女が中古のスーパーカブを手に入れ、少しずつ単調な毎日に変化が訪れていきます。第1話は序盤を除いて、ほとんどが小熊とスーパーカブの出会いから乗車の練習シーンに費やされています。彼女が初めてスーパーカブを運転した際に明るい曲調のBGMが流れるのですが、その瞬間“ないない尽くし”だった小熊の世界に彩りが与えられた感覚を得られるのではないでしょうか。

 ゆったりした描写だからこそ、1カットずつこだわりを詰めこんだ演出や作画が楽しめる『スーパーカブ』。視聴者から絶賛されている理由を、ぜひTVや配信で確かめてみてはいかがでしょう?

(マグミクス編集部)

(C)Tone Koken,hiro / ベアモータース

※アニメ『スーパーカブ』は毎週水曜日25:35よりTOKYO MXほかにて放送中。dアニメストア、Amazonプライムビデオなど各配信サービスでも配信されています。

【画像】“ないない尽くし”だった少女の変化を丁寧に描く『スーパーカブ』(4枚)

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