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アクションゲームの「追われる系」ステージ4選。心臓に悪い演出がトラウマ級!

アクションゲームのなかでも「追われる系」のステージはとりわけ記憶に残っているのではないでしょうか。今回は懐かしのヒット作から、トラウマ級の恐怖を植え付けたであろう名ステージを4つご紹介。並べてみてわかったのは……アクションゲームにおける「恐怖」の正体でした。

解像度なんか関係ない!懐かしゲームならではの恐怖体験

巨大シロクマから「手前側」に逃げるという演出が記憶に残る、『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
巨大シロクマから「手前側」に逃げるという演出が記憶に残る、『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)

 懐かしのアクションゲームには、「巨大な敵に追いかけられる」というステージがありました。今のように美麗なグラフィックでなく、粗いドット絵であっても、追いかけてくる敵が臨場感抜群でトラウマ級の恐怖を植えつけるものでした。そこで今回は、かつて少年少女たちが必死になって逃げた「追われる系」ステージのなかからとりわけ「怖かった」という声が多いものを厳選して紹介します。

●『スーパーマリオブラザーズ3』の「太陽」と「巨大プクプク」

 1988年発売のファミリーコンピュータ用ソフト『スーパーマリオブラザーズ3』で、すでに「追われる系」ステージの下地は整っていました。ワールド2の砂漠ステージに登場した、なんともいえぬ不機嫌な顔の「太陽」に嫌な思いをさせられた人も多いでしょう。序盤は何もせず背景のように振舞っていた彼らが中盤から突如として襲いかかってきた時の恐怖ったら、ありませんでした。

 またワールド3-3では明確に「追われる系」ステージを打ち出してきています。ここで初登場する「巨大プクプク」もまたトラウマものです。なにせ完全にマリオを「敵」ではなく「捕食対象」として捉えているのですから。ぶつかったとき、ダメージカウントはなく、ただ画面上からマリオが忽然と消え去ります。マリオが捕食されたのだと気づいたときの血の気の引く感覚は忘れられません。

●『スーパードンキーコング2』の蜂の巣ステージで……「うわあああ!」

 1995年発売の『スーパードンキーコング2』もまた、トラウマ級の「追われる系」ステージの宝庫です。なかでもプレイヤーを恐怖のどん底に陥れたのはワールド4 「はちみつパーク クレムランド」の最終ステージ「ランビといっしょ」でしょう。

 蜂の敵ジンガーの巨大な巣のなかを、サイのランビに変身し雑魚を蹴散らしながら揚々とゴールへと向かえば、突如としてBGMが激しいものに変わり、背後から巨大ジンガー・キングBが出現するのです。プレイヤーはランビに変身してちょっと調子に乗っていた自らを反省しつつ、ひたすら逃げ惑う羽目になります。

 なお『スーパードンキーコング2』はこのステージ以外にも、緑色の毒液が下から迫り来る「どくどくタワー」、ピラニア型の敵スナップジョーに追われ続ける「しずむナンパ船」など、お猿の心臓に悪いステージがたくさんありました。

●『ヨッシーアイランド』で巨大ワンワンが地面をバクバクバク……

 同じく1995年に発売された『ヨッシーアイランド』の4-4「ビッグプチプチのとりで」もまた開始早々、心臓に悪い演出が施されます。呑気なBGMにクレヨンタッチの風景。ピクニック気分で足場を進んでいくと、同じ世界の住民とは思えぬ巨大ワンワンが足場を凄まじい速度でバクバクと食い進んでくるのです。

 初見ではパニック必至のこの演出、肝を冷やした人もたくさんいたことでしょう。ヨッシーアイランドは全体的にこの「絵柄とのギャップ」を用いた演出を隙あらば仕掛けてくるというところが最高です。

●『クラッシュ・バンディクー2』のシロクマが怖すぎる!

 ここまでは全て任天堂から発売されたゲームでしたが、最後は1997年にPlayStation用ソフトとして発売された『クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!』からのご紹介です。

 多くの人びとにトラウマを植え付けたのは、雪山ステージの「にげろやパパぐま」。ステージ名のとおり、牙を剥き出しの巨大シロクマから逃げ続けなくてはならないのですが、アクションゲームには珍しく画面の“手前側”(十字キーでいうと下方向)に向かって走る仕様です。

 そのため先行きが全く見えないまま逃げねばならず、しかもカメラは常に追いかけてくる獰猛なシロクマをアップで映し続けて……怖っ。シロクマのビジュアルもカックカクで決してリアルとは言い難いのですが、それがかえって浮世絵や能にも通じるプリミティブな恐怖心を刺激してくるのです。

 ここまで、懐かしの大ヒットアクションゲームからトラウマ級の「追われる系」ステージを紹介してきました。総じて言えるのは、たとえ粗いドット画であろうと、カクカクのポリゴンだろうと、その世界に一度没入してしまえば「怖いものは怖い!」ということ。ゲームにおけるスリル・恐怖とは制作側とプレイヤー側の想像力の融合によって成り立っていたのかもしれません。

 大人になった今でも「でっかいフグ」に本気で怯えられた想像力は、まだきっと残っている……そう信じたいです。

(片野)

【画像】懐かしゲームでも恐怖は本物!「追われる」ステージが印象的だった作品たち

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