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有名マンガの自由すぎる“パラレル系”スピンオフ 予想外の世界観にハマる人続出!

人気キャラクターを本来とは違う設定で楽しめるパラレル系スピンオフ。最近も『鬼滅の刃』を学生設定で描いた『中高一貫!! キメツ学園物語』が話題になりました。ネット上では『北斗の拳』を題材にした『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』も注目を浴びているよう。本編と違いすぎるキャラの数々に、爆笑する人が続出しています。

本編では見られない平和な世界に癒やされる!

不朽の名作が描き下ろしカバーで蘇る『北斗の拳【究極版】』第1巻(原作:武論尊、マンガ:原哲夫/徳間書店)
不朽の名作が描き下ろしカバーで蘇る『北斗の拳【究極版】』第1巻(原作:武論尊、マンガ:原哲夫/徳間書店)

 本編とは違う設定で、キャラクターの新しい一面を見ることができるパラレル作品。実は80年代の人気マンガ『北斗の拳』にも一風変わったスピンオフマンガがあるのをご存知でしょうか?

 本来『北斗の拳』は、文明社会が失われた世紀末を舞台に北斗神拳の伝承者・ケンシロウが救世主として成長していく姿を描いたマンガ。暴力が支配する世界だけに、命を落とすキャラクターも出てくるほどシリアスな世界観の作品です。

 しかしスピンオフ作品『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』は全てドラマの撮影という設定。例えば第1話冒頭ではジードに捕らわれたリンを救うため、ケンシロウがかっこよく敵を倒していきます。ここまでは一見普通のアクションマンガですが、数ページ後には「カーット!!!」という監督のセリフと共に空気が一変。ケンシロウ役の俳優・橘優李が、倒した敵へすかさず「すいませんパンチが当たっちゃいました」と謝る姿には思わず笑ってしまいます。

 さらに撮影外ではリンの性格も逆転。「早くタオル持ってきてよ!」「気が利かないわね!」とスタッフを振り回す姿に、リン本来の優しさは感じられません……。

 キャラと全く違う性格の役者たちが演じる『北斗の拳』に、読者からはツッコミの声が続出。「ケンシロウがいい人すぎて、本編とは違った意味で応援したくなる」「カメラが止まった途端高飛車になるリンがツボ」「シリアスな本編の裏でこんなやり取りがあったと思うと微笑ましい」と多くの反響を集めていました。

『北斗の拳』以外にも、予想外の設定で描かれたスピンオフ作品は少なくありません。例えば格闘マンガの金字塔「刃牙」シリーズには、作中の人気キャラ烈海王にスポットを当てたマンガが。その名も『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は、烈海王が流行りのライトノベルのように異世界転生してしまうのです。

 時には180度違う世界観を展開してくれるスピンオフ作品。元の作品が魅力的だからこそ、さまざまな一面を見たくなるのかもしれません。

(マグミクス編集部)

【画像】転生したら…スピンオフが描かれる名作

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