伝説のギャグマンガ『ボボボーボ・ボーボボ』 キャラの過去が意外と重い…
原作連載20周年を迎えた人気マンガ『ボボボーボ・ボーボボ』に、改めて注目が集まっています。理解不能な不条理ギャグで多くの読者をとりこにしてきた「週刊少年ジャンプ」の伝説的コミックですが、実は“シビアな過去を持つキャラ”が多いことも否めません。この記事では、“意外と重いボーボボキャラの過去”についてご紹介します。
主人公の故郷を滅ぼしたのはまさかの…
原作連載20周年を迎えた澤井啓夫先生の人気マンガ『ボボボーボ・ボーボボ』。主人公ボーボボの必殺技が“鼻毛真拳”、太陽のような形をしたキャラ・首領パッチの正体が“妖精”という設定など、ひたすら明るいギャグマンガのイメージが強いと思います。実はそんな同作も、意外と重い過去を持つキャラが多いことをご存知でしたか?
※この記事では、物語のネタバレに関わる記述があります。
そもそもボーボボは故郷「毛の王国」をマルハーゲ帝国に襲われた経緯があり、初登場時も帝国の“毛狩り隊”を潰すべく旅を続けている設定でした。故郷を滅ぼされている時点でなかなかハードな設定ですが、なんと王国襲撃の黒幕は実兄(次男)のビビビービ・ビービビだったという衝撃的事実も。また三男のベベベーベ・ベーベベは敵の手によって洗脳されてしまい、ボーボボと対峙するまでに至っています。
ボーボボ以外に目を向けると、“オナラ真拳”の使い手・ヘッポコ丸も故郷を毛狩り隊に襲われたキャラのひとりです。毛狩り隊から逃れて旅を続ける途中でボーボボたちの仲間に加わり、故郷を滅ぼした宿敵・軍艦とのバトルに参戦しました。ちなみに『真説ボボボーボ・ボーボボ』ではヘッポコ丸が敵として登場し、ボーボボたちと対決するという展開に。ある理由を抱えていたとはいえ、ヘッポコ丸の敵キャラ化に衝撃を受けたファンは多いかもしれません。
首領パッチを「おやびん」と慕う“カギ真拳”の使い手・破天荒は、ボーボボと同じく数少ない毛の王国の生き残り。彼は伝説のボケ殺し・魚雷ガールによって殺印をつけられ、瀕死の傷を負わされてしまいます。そんな破天荒を救ったのが首領パッチであり、以降「おやびん」と呼んで心酔するようになりました。
意外とシビアな設定が多い『ボボボーボ・ボーボボ』ですが、ギャグマンガながらそれだけ各キャラの背景が作りこまれている証拠でもあります。そんなバックボーンを紐解きながら、改めて作品が持つ不条理ギャグの魅力に触れてみませんか?
(マグミクス編集部)