マグミクス | manga * anime * game

シャアに続くガンダムシリーズの「仮面の男」たち。近年では仮面の実用性も向上?

近年はデザイン面だけでなく実用性も考慮した仮面も登場

『新機動戦記ガンダムW』では、シャアを彷彿させる仮面キャラ、ゼクス・マーキスが登場する。画像は『新機動戦記ガンダムW』DVD7巻(バンダイビジュアル)
『新機動戦記ガンダムW』では、シャアを彷彿させる仮面キャラ、ゼクス・マーキスが登場する。画像は『新機動戦記ガンダムW』DVD7巻(バンダイビジュアル)

『∀ガンダム』のハリー・オードも仮面キャラのひとりです。付けているのは特異な形状ですが、暗視グラスで、シャアというよりは『機動戦士Zガンダム』のクワトロ・バジーナに近いものかもしれません。逆にその論法で言うと、クワトロのサングラスも仮面の一種と考えられないこともないですね。

 また、シャアの持つ「復讐」という部分に特化した仮面キャラが、『機動戦士ガンダムSEED』のラウ・ル・クルーゼです。クローン人間で老化が激しいという理由から仮面を付けていました。その己の人生を呪った結果、人類を滅ぼそうと企てます。しかし単純な悪役というよりも、自分の計画を偶然に任せるなど、どこか達観したミステリアスなキャラ付けがされていました。それゆえ悪役として人気のあるキャラです。

 その次回作『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にも、ネオ・ロアノークという仮面キャラが登場していました。その正体は前作で戦死したと思われたムウ・ラ・フラガで、記憶操作されて過去を忘れて戦っているという設定です。前作のクルーゼのようにムウのクローンでは? というミスリードで物語を盛り上げていました。

『機動戦士ガンダム00』に登場した仮面キャラがミスター・ブシドーです。その正体は1stでもライバルキャラだったグラハム・エーカーで、雪辱を果たすため武士道の修行を行ってこの姿になりました。もともと名(迷)セリフが多かったグラハムが、武士道要素を加えたことで真面目な展開でもツッコミが入ることが増え、ファンからは多大な注目を集めたキャラになっています。

 劇中の歴史でなく現実の流れで言うと、このあたりに位置するのが『機動戦士ガンダムUC』のフル・フロンタル。「シャアの再来」です。声優もシャアと同じく池田秀一さんですから、ほとんどシャアのようなもの。むしろシャアのような人間的な弱さがない分、恐ろしさを感じる存在です。

『機動戦士ガンダムAGE』にも、ゼハート・ガレットという仮面キャラがいました。最初は素顔での登場でしたが、途中から仮面型制御デバイスを常備するようになります。第2部主人公のアセム・アスノとは同級生でライバルという関係でした。

『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場したマスクも、仮面にさまざまな機能を持っています。その正体であるルイン・リーも特に正体を隠していたわけではないようで、最近の仮面は機能を搭載することで存在を肯定しているのかもしれません。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』では、ふたりの仮面キャラが出ていました。ひとり目は第1期でマクギリス・ファリドが貿易商として暗躍していた時の姿であるモンタークです。主人公である三日月・オーガスに初見で正体がバレてしまうということがありました。

 ふたり目は、そのマクギリスに第1期で殺されたと思われていたガエリオ・ボードウィンが仮面を付けて正体を隠していた姿であるヴィダールです。第1期のころの甘さが消えて、キャラとしては急成長を遂げていました。

 今回は駆け足で紹介したのでSDワールドやガンプラ世界のキャラをご紹介できずすみません。そんな筆者のイチオシ仮面キャラは『SDコマンド戦記』のマスクコマンダーだったりします(笑)。

(加々美利治)

【画像】時代をこえて受け継がれる? 仮面キャラが登場するガンダム作品たち(7枚

画像ギャラリー

1 2