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【漫画】仕事でミスした新人「納品間に合わない…」ピンチを救った上司の言葉とは?

ある会社で、社員の女性が誤って入稿データを削除してしまいました。涙を流して謝り続ける女性を見ながら、社員の男性は自分が新人の頃に起こしたミスと、その時の上司のことを思い出し……。まるいがんもさんのマンガが素敵です。

新人のミスにかつての自分を重ね、上司の言葉を思い出す

もうミスはできない! 大ピンチの状況…(まるいがんもさん提供)
もうミスはできない! 大ピンチの状況…(まるいがんもさん提供)

 ある会社で、社員の女性が入稿データを削除するというミスをしてしまいました。入稿まであと3時間、涙を流して謝り続ける女性。その様子を見ながら、社員の柿崎さんは自分が新人の頃に起こしたミスと、その時の上司のことを思い出していました……。

 まるいがんもさん(@kenihare)が、自身の仕事での経験をもとに描いたマンガをTwitterで公開しました。本作は求人検索エンジン「スタンバイ」と漫画家エージェント「コルク」主催で開催中の「仕事探しはスタンバイ マンガ大賞」2021年6月グランプリ受賞作品。読者からは「いい話」「素敵」「心に響いた」「こういう人になりたい」「自分がされたことを人にできるってすごいこと」などの声があがりました。

 作者のまるいがんもさんに、お話を聞きました。

ーー今回のエピソードは、まるいがんもさんが新人の頃の仕事での出来事がベースになっているそうですが、今回マンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。

「仕事探しはスタンバイ マンガ大賞」の2021年6月のお題が「仕事で自分を変えてくれたひと言」だったんですね。それで仕事に関する自分の過去の記憶を思い返してこれだ! と。

ーーまるいがんもさんが当時「簡単に諦めたらあかん」と上司に言われた時、どのようなお気持ちでしたか? また、その後、仕事の取り組み方で変化したことはありますか?

 ハッとした気持ちになったのを覚えています。当時、このマンガのようなことは頻繁にありました。深夜の設営時にトラブルがあって会社に戻って作業、そしてまた現場へ……ということはよくありました。もうダメだ~って諦めたところからの助け舟だったので余計にドラマチックでした。

 新人の頃はミスや失敗することを重く捉えすぎていた気がします。(もちろんしてはダメだし、しないに越したことはないのですが)その後は、やったことのないようなチャレンジ的な業務でも、もし失敗しても誰かが助けてくれる、協力してくれて何とかなるだろう、という気持ちで、いい意味で少し楽観的に取り組むようになったと思います。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「大先輩から“絶対に諦めたらあかん”と教えられ頑張ってきた。それがいいのか分からないけど、問題解決能力は養われた気がする」というコメントをいただきました。シチュエーションが僕と近いこともあり、印象深かったです。ありがとうございます。

『今日は歩いて帰りたい』(まるいがんもさん提供)
『今日は歩いて帰りたい』(まるいがんもさん提供)

ーーTwitterではエッセイマンガや創作マンガを精力的に投稿なさっていますが、最近投稿された作品で、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか?

 2021年に入ってから描いたもので言うと、『今日は歩いて帰りたい』は多く読んでもらえてうれしかったです。

 もうひとつは『今日すれ違った親子の会話』ですね。これは実際に起こったことそのままなんですが、子供が何と答えたかは実際に聞こえなかったんです。そしてお父さん、さりげなく深いことを言ってるな~、と感心しました。

ーーマンガやその他で、今後挑戦してみたいことについて教えて下さい。

 今はありがたいことにマンガに関するお仕事などもいただけており、目の前のことを着実にこなして成長していくことが大事かなと思います。今後何かお知らせの際はTwitterで行っていきますので、よろしくお願いいたします。

(マグミクス編集部)

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