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プレミア価格がついた神ゲー3選 大金をはたいてでもプレイしたくなる!

レトロゲームは安く売られていることが多いですが、入手困難などの理由から“プレミア価格”となった作品も。なかでも、熱狂的な支持を集めたことが高騰の一因となったゲームを3作紹介していきます。

いまでもカルト的な支持を集める“プレミア価格”のゲーム

PlayStation用ソフト『夕闇通り探検隊』(スパイク)
PlayStation用ソフト『夕闇通り探検隊』(スパイク)

 レトロゲームの大半は数百円といった値段で取引されている一方、当時の販売価格をも上回る“プレミア価格”で取引されているソフトも存在しています。価格高騰の理由は、単に入手困難だからという場合もありますが、それに加え「色あせない面白さ」を持っているから、というパターンも多いです。この記事では、プレミア価格がついたゲームのなかでも、特に熱狂的な支持を集める作品を3つ紹介していきます。

●『夕闇通り探検隊』

 まず初めに紹介するのは、1999年にスパイクから発売されたPlayStation用ソフト『夕闇通り探検隊』。中学生3人組が、怪奇現象にまつわるうわさを調査していくというホラーアドベンチャーゲームです。

 フリマサイトなどを見ると、このソフトは現在2万円以上のプレミア価格で取引されています。普通のホラーゲームとは一風異なる味わいのあるゲームとして人気があり、アーカイブス化されていないこともあって、価格が高騰しているようです。

 プレイヤーが操るのは、少しナイーブな少年・ナオ、男勝りな性格の女子・サンゴ、霊感を持つ不思議な少女・クルミの3人。彼らが通う中学校で“うわさ”を集めながら、放課後に街を探索して、そのうわさの解明を行っていくことになります。

 この作品の大きな魅力となっているのが、人間関係のリアリティ。中学校には女子トイレにこもってクラスメイトの陰口を叩く「おトイレ軍団」がいて、クルミの両親は彼女を病気だと疑って精神科へ連れていき薬を飲ませるなど、人間の闇の部分が生々しく描かれています。

 この生々しさがあるからこそ、怪奇現象と遭遇するパートも妙な現実感があります。単に幽霊やゾンビを派手に登場させるだけのホラーが嫌い、という方にこそオススメの作品です。

●『Serial experiments lain』

 続いては、1998年にパイオニアLDCから発売されたPlayStation用ソフト『Serial experiments lain』。この『Lain』は雑誌連載・アニメ・ゲームが同時進行で製作されたメディアミックス作品であり、カルト的な支持を集めるシリーズです。ゲームソフトは現在もアーカイブス配信がされておらず、4万円を超えるプレミア価格で取引されています。

 ゲーム版は、主人公の少女・岩倉玲音について記録された音声ファイル・映像ファイルを再生していくという独特なシステム。断片的な情報をプレイヤーが頭の中で組み立てながら物語を理解していく、ある意味ゲームらしくないゲームソフトです。

※以下ネタバレを含みます。

 このゲームは「鬱ゲー」として有名で、物語全般を通して、どこか異様な雰囲気が漂っています。大雑把にストーリーを説明すると、はじめは普通の少女だった玲音が、パソコンやインターネットと出会い、異常な才能を開花。そのなかで、常人とは異なるある思想が芽生え、最終的には自殺という選択を選びます。

 これだけ読むと悲惨な結末のように思えますが、玲音の視点で物語を見ていくと、不思議とそんな感情が生まれません。このあたりが、プレイヤー自身も玲音の思想に飲まれているのではないかと思ってしまう、このゲームの恐ろしいポイントです。

 とにかく不思議な魅力に引き込まれる作品であることは間違いないので、ゲームに手が出ないという方は、まずアニメ版から視聴してみてはいかがでしょうか。

Nintendo Switchで復活した伝説の「アンチRPG」

Nintendo Switch用ソフト『moon』(Onion Games)
Nintendo Switch用ソフト『moon』(Onion Games)

●『moon』

 最後は、1997年にアスキーから発売されたPlayStation用ソフト『moon』。 その独自の面白さから、一時は中古でも5000~6000円するプレミア価格となっていました。

 このゲームは「アンチRPG」をテーマに掲げた伝説の作品。「勇者が勝手に人の家からアイテムを手に入れる」「世界中のモンスターを皆殺しにする」といった、これまでのRPGでは当たり前だったことに疑問符を投げかけました。

 オープニングは、ある少年が部屋の中で、別のRPGをプレイしている場面から始まります。そのゲームは、勇者を操ってドラゴンを倒しに行く王道RPG『MOON』。しかし、その少年はプレイしていた『MOON』の世界に吸い込まれ、ここから本当の『moon』が始まります。

 主人公はゲームの世界のなかで、勇者とは別に行動をしていくことになります。すると、その世界における勇者が、実はとんでもない乱暴者だということが分かってくるのです。そして主人公は、勇者が殺してきたアニマル(勇者からしたらモンスター)の魂を見つけて生き返らせ、お礼の「ラブ」を集めていくことになります。

『moon』はこの設定の面白さもさることながら、その後のストーリー展開も高く評価されている作品です。発売から長らく、再販や移植がされてきませんでしたが、2019年10月にNintendo Switchのダウンロードコンテンツとしてまさかの復活。価格も1980円とお手軽なので、ストーリーを楽しみたい方はぜひプレイしてみてください。

(古永家啓輔)

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