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【シャーマンキング30周年への情熱(37)】ついに登場したハオの野望と、滅ぼしたもの

ハオが500年前に起こした出来事にまつわる疑問

突然姿を現したハオに、葉たちは驚きを隠せない。アニメ『シャーマンキング』13話より
突然姿を現したハオに、葉たちは驚きを隠せない。アニメ『シャーマンキング』13話より

 ただ、ここでいくつかの疑問は生まれます。なぜセノミア族はパッチ族全体を悪魔と勘違いしたのか? なぜパッチ族はハオを放っておくのか? ……です。

 最初の疑問ですが、ハオが殺したのはセノミアの4戦士だけではなく、セノミア族の男(戦士)全員だったのではないでしょうか? 4戦士を殺したあと、反乱分子を放置できないと考えたハオは村を強襲し、戦える者達を全員滅ぼした……。魂まで焼き尽くせばビジョンの共有もなにも、犠牲者の霊が存在しません。

 こうしてハオに逆らう力を奪われてしまうと、真相を知ろうにもどうしようもありませんから、わずかに残された非力な村人は誤解したままパッチ族への恨みを語り継ぎ、その野望を阻止するためリリララのような使者を町に置くぐらいしかできなかったのではないでしょうか? 4戦士を殺されただけでここまで恨みが持続するというのは、筆者には考えづらいのです。

「SHAMAN KING CHARACTER BOOK 原色魂図鑑」(講談社)でも、「セノミア族は500年前に歴史から姿を消した」「リリララはわずかに残ったセノミア族のひとり」と記されています。なお村は人里離れたところにあって、使者(今はリリララ)だけが町に住んでいるのではないかと仮定しました。

 次の疑問、「パッチ族がハオを放っておく理由」ですが……。これはパッチ族が中立を保っているからというのが結論だと思います。

 ハオによってS. O.Fを奪われたとしても、それはパッチ族のプライベートな問題であって、シャーマンファイトとは関係がありません。パッチ族が「葉が気に入ったから優遇しよう」などとするわけがないのと同じで、自分たちの勝手な都合でハオに手を出してしまったら、審判としての公平さが失われてしまうわけですね。

 もっとも、「そもそもどうしてパッチ族がシャーマンファイトを開催したのか?」自体が今のところ謎なので、彼等が勝手な都合で行動して良いのか悪いのかも詳細はわかりません。これらは葉たちが第一試練を乗り越え、無事にパッチの村にたどり着けば、見えてくるのかもしれませんね。

 原作をご存じの方もそうでない方も、これから先の展開を楽しんでいきましょう!

 それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!

(タシロハヤト)

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

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タシロハヤト

美少女ゲームブランド「âge(アージュ)」の創立メンバーで、長らくシナリオ、演出、監督等を務める。代表作は「君が望む永遠」シリーズ、「マブラヴ」シリーズ。現在はフリーで活動中。『シャーマンキング』の作者、武井宏之氏と旧知の関係である縁から、同作の20周年企画に参加している。
https://twitter.com/tamwoo_k