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“推し”を推せ!?「次にくるマンガ大賞2021」ノミネート作3選【コミックス部門】

「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門ノミネート作の中から、おすすめ3作品をピックアップしてご紹介します。今回で7回目となる本イベントには、「コミックス部門」「Webマンガ部門」の2ジャンルで計100点のマンガがノミネート!

人生何があるか分からない! イレギュラーな日常を描くノミネート作品

 2021年6月18日(金)から投票の受け付けがスタートした「次にくるマンガ大賞2021」。今回で7回目となる本イベントには、「コミックス部門」「Webマンガ部門」の2ジャンルで計100点のマンガがノミネートされました。無数にあるマンガのなかから選ばれた強者ぞろいということで、どれも魅力的な作品ばかりですが、本稿では特に気になったおすすめを3点ピックアップしてご紹介します。

●『【推しの子】』

原作:赤坂アカ、マンガ:横槍メンゴ『【推しの子】』第1巻(集英社)
原作:赤坂アカ、マンガ:横槍メンゴ『【推しの子】』第1巻(集英社)

 ひとつめは、『【推しの子】』(原作:赤坂アカ、マンガ:横槍メンゴ/集英社)。2020年より「週刊ヤングジャンプ」、ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載されているマンガで、単行本の累計発行部数100万部を突破している大人気作です。

 本作品の主人公は、アイドル・星野アイを推している産婦人科医・ゴロー。あるとき、彼の勤めている病院に双子を身籠ったアイが訪れます。アイはまだ16歳で、しかもアイドル。妊娠が発覚すれば今の道は断たれてしまいます。そこでアイは、世間には公表せずに出産すると宣言。ゴローはそれに協力することにしましたが、出産間近のある夜、彼はアイのファンに殺され――気が付くと、アイの子供として転生し、愛久愛海(アクアマリン)というキラキラネームをつけられていたのです。

 ここまでだと、「あー、推しの子供に転生して推しに全力で愛される天国な話かな」と思いますが、それで終わらないのがこの作品。推しの子として天国を噛みしめる愛久愛海ですが、このあと彼を地獄に突き落とす最悪の出来事が起こります。そしてここから元推しとしての、そしてアイの子供としての激動の人生が始まるのです。また、同じく記憶を持った転生者である双子のもうひとり・瑠美衣(ルビイ)にも注目です!

●『私の推しは悪役令嬢。』

マンガ:青乃下、原作:いのり。『私の推しは悪役令嬢。』第1巻(一迅社)
マンガ:青乃下、原作:いのり。『私の推しは悪役令嬢。』第1巻(一迅社)

 ふたつめは『私の推しは悪役令嬢。』(マンガ:青乃下、原作:いのり。、原作イラスト:花ヶ田/一迅社)。小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気のガールズノベルが原作で、文庫版はGL文庫から出版されています。また、コミカライズ版は「月刊コミック百合姫」(一迅社)にて連載中です。

 本作品の主人公は、乙女ゲーム「Revolution」の世界のヒロイン・レイ=テイラーとして転生してしまった社畜OL・大橋零(おおはし・れい)。この世界にもいわゆる悪役令嬢が存在し、レイも早速目をつけられてしまいます――が、なんとレイ、OL時代からこの悪役令嬢・クレア=フランソワの大ファンだったのです。レイは最推しのクレア様になじられ、虐められる日々に大喜び。そんなレイに、クレア自身も引く始末で――。

 取り巻きを従え、高飛車な態度で平民を見下す絵に描いたような悪役令嬢のクレアですが、心のうちでは自分は好かれる性格ではないと自覚しています。それなのに、ひどいことばかりしている自分に「好き」「愛してる」と真っ直ぐな愛をぶつけてくるレイ。クレアはそんなレイに困惑しつつも、少しずつ心が動いていきます。どMの極みのような言動を繰り返すレイといじめっ子悪役令嬢という、ある意味相性抜群なふたりは、見ていて飽きません!

●『またぞろ。』

著:幌田『またぞろ。』第1巻(芳文社)
著:幌田『またぞろ。』第1巻(芳文社)

 最後は『またぞろ。』(著:幌田/芳文社)。2019年から4回のゲスト掲載を経て、2020年より『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて連載されているマンガ作品です。

 本作品の主人公は、「人間が下手くそ」と自称してしまうほど生活能力が欠如している残念な女の子・穂波殊(ほなみ・こと)。殊は生活能力の低さから、入学から1か月で不登校になり留年してしまいます。しかし、なんと留年したのは彼女だけじゃなかった――!? 体が弱く入退院を繰り返していた広幡詩季(ひろはた・しき)、プロの写真家としての活動に熱が入りすぎてしまった六角巴(むすみ・ともえ)と、3人も留年していたのです。しかも3人は同じ1年E組で――。

 ここに、さらに留年組ではないものの明らかに留年予備軍な強者1年生・阿野楓(あの・かえで)も加わり、シャレにならない留年2回目(楓は1回目)を回避すべく、みんなでゆるゆる頑張っていく物語。留年という本来シリアスであるはずのつまずきを、風邪でちょっと休んだくらいのテンションで描いているのが新鮮です。日々の生活のなかでうまくいかないこともありますが、彼女たちを見ていると、ちまちましたことで悩んでいるのが馬鹿らしくなってきます。

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 以上、次にくるマンガ大賞2021コミックス部門ノミネート作のおすすめ3選をご紹介しました。生きているといろんなことが起こりますが、そこにどう立ち向かっていくのか、受け止めていくのか、もしくは受け流していくのか……立ちはだかる壁との戦いかたは人それぞれなのだと改めて感じます。何が正解かは分からないなかで壁にぶつかったときは、こうした物語の主人公たちを思い浮かべて想像してみるのもアリかもしれませんね。あなたはどのマンガが気になりましたか? 投票締め切りは7月2日(金)11:00まで!

(月乃雫)

【画像】知らなかった傑作マンガ発見のチャンス!ノミネート作(6枚)

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