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能力が複雑すぎるマンガキャラ3選 混乱するほどの難しさは個性を追求した結果…?

マンガに個性的な能力を持つキャラが出てくるとワクワクするものです。しかしなかには、個性を追求した結果なのか、あまりに複雑すぎる能力も。この記事では、そんな「能力が複雑すぎるキャラ」を3人紹介します。

混乱すること間違いなしの「複雑すぎる能力」

著:芥見下々『呪術廻戦』第4巻(集英社)
著:芥見下々『呪術廻戦』第4巻(集英社)

 バトルマンガで魅力的な要素といえば、個性的な“特殊能力”。作者のオリジナリティが発揮される部分でもあり、思いもよらない能力が飛び出すとワクワクするものです。しかしなかには、いくつものルールが組み合わさっていたり、発動条件が特殊だったりと、複雑すぎてパッと理解できないものも。こんな能力が出てくると、何度もさかのぼって読み返すことは必至です。

 しかしそれによって、キャラクターたちが翻弄されるなど、ストーリー展開に深みが出て面白くなるのも間違いありません。この記事では、そんな「能力が複雑すぎるキャラ」を3人ピックアップして紹介していきます。

●アルカ=ゾルディック『HUNTER×HUNTER』

 まず、冨樫義博先生の大人気バトルマンガ『HUNTER×HUNTER』からご紹介。物語が進むにつれて、登場キャラの能力もどんどん複雑になってきていますが、なかでも、グンッと難しくなるのが、アルカ=ゾルディックが登場したところです。主要キャラ・キルアの弟(妹?)にあたる、かわいい子供のキャラなのですが、特殊な能力を持っていることから、ずっと隔離されたまま成長しました。

 その能力は、簡単に説明すると、「おねだりに3回応えると、ひとつだけお願いを叶えてくれる」というもの。この「お願い」はどんなことも叶えられるという、規格外の能力です。

 ただし、「お願い」のレベルに応じてその後の「おねだり」もキツくなり、「脳ミソちょーだい」などの無理難題を突き付けられます。そしておねだりを4回連続で断ると、「断った者」と「その最愛の人」、最低でもふたりの人間が同時に死亡。さらに、「お願い」のスケールに応じて、「断った者」と関わってきた人間も大勢死ぬことになります。

 普通のマンガでは、ここまででも複雑なレベルですが……。

・誰かに「おねだり」している途中は、別の人に「おねだり」しない
・「誰かを治す」お願いの後は、残酷な「おねだり」をしない
・キルアだけは「お願い」ではなく、代償のいらない「命令」で願いを叶えられる

 などなど、さらに細かいルールがたくさん存在しており、ここでは紹介しきれません。さらに物語上では、アルカを取り巻くキャラクターが、「それぞれどこまでルールを知っているのか」ということも含めた心理戦に発展。混乱しないように、じっくり読むことをおすすめします。

いま話題の人気作にも複雑すぎる「理論」のキャラが…

●五条悟『呪術廻戦』

 続いては、破竹の勢いを見せている芥見下々先生の『呪術廻戦』より、五条悟の能力をご紹介します。本作は「呪術」を用いた戦いが繰り広げられますが、彼が操るのは“無限”を作り出す「無下限呪術」。

 実際の能力自体は絵で分かりやすいのですが、その理論の説明が複雑です。たとえば、敵が攻撃を繰り出しても触れられない“無敵バリア”的な能力を持っていますが、これは「無限」を身にまとっているため。芥見先生によると、「アキレスと亀」のようなイメージで、触ろうとして近づくほど遅くなり、永遠にたどり着けないというわけです。

 ほかにも、空間をゴリゴリと削り取る「蒼」という技を繰り出しますが、これも「無限」からなる理屈が備わっています。数学には「無限級数」という無限に繰り返される足し算が存在しますが、五条先生の場合は「無下限」。フィクションとして、本来ない0と0を分割した“何か”が含まれています。これによって「-1個のりんご」のような虚構が生まれ、吸い込む反応を生んでいるとのこと。

 ここまで行くと、かなり複雑で理解が難しいですが……理解できなくても技の威力やイメージは伝わるので、あまり考えすぎなくてもいいのかもしれません。

●吉良吉影『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』

 最後は、唯一無二の世界観で人気を博す荒木飛呂彦先生の『ジョジョ』より、4部のラスボス・吉良吉影です。本作では、精神エネルギーを具現化した「スタンド」の能力による戦いが繰り広げられますが、吉良は「キラークイーン」というスタンド能力を持っています。

 キラークイーンは、いくつかの“爆弾”の能力を持っていますが、物語終盤で開花した能力「バイツァ・ダスト」がかなり複雑です。この能力は、吉良の正体を知っている人間に憑依する形で発動。そして、この人間から吉良の情報を得ようとしたところで爆弾が作動、その人物を殺害します。

 ここまでは分かるのですが、「バイツァ・ダスト」はそれと同時に、「時間そのものを爆破」するのです。これによって時間が1時間巻き戻りますが、「爆殺されるという運命」は変わりません。また、時間が巻き戻ったことは、憑依された人間以外、感知することができないというルールになっています。

 相当複雑な能力で、初めてお披露目されたときは、誰もが混乱したことでしょう。キラークイーンの登場以降、『ジョジョ』における能力の複雑さが一気に増したように思えます。しかし複雑な分だけ、どうやって攻略するのかという部分が非常に面白く描かれているため、未読の方はぜひ読んでみてください。

(古永家啓輔)

【画像】複雑すぎる能力を持つキャラたち

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