“サブタイトル”だけで名作マンガが分かるかクイズ4問 真のマンガファンなら解ける?
映画やドラマやゲーム、あるいはテレビ番組のタイトルに多い「サブタイトル」。マンガにも決して多くはありませんがサブタイトルがついている作品があります。「サブタイトル」だけで果たして作品名を当てられるか? ご自身のマンガ知識…ぜひ試していってください。
全問正解なるか? サブタイトルから見えてくるのは作者と編集それぞれの思惑
ゲームなら『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、映画なら『007 慰めの報酬』などなど名作と呼ばれるもののなかには「サブタイトル(副題)」がつけられているもの多いです。また、マニアとなればサブタイトルだけでどの作品か、何作目かを当てられたりするもの。それはマンガとて同じこと。名作マンガのなかにも「サブタイトル」がつけられているものが少なくありません。
本記事はマンガのサブタイトルだけで、その作品名を当てられるかどうかのクイズ企画。我こそはマンガファンだという方、ぜひともチャレンジしてみてください。(なお本記事におけるサブタイトルとは“エピソードタイトル”ではありませんのでご注意くださいませ)…それでは早速参りましょう!
●第1問:「明治剣客浪漫譚」 このサブタイトルを持つ作品は何?
↓
↓
↓
答えは……『るろうに剣心』(著:和月伸宏)。
さすがに簡単だったかもしれません。現在、実写版がメガヒット中のご存知『るろうに剣心』のサブタイトルは「明治剣客浪漫譚」です。ぼんやり認識はしていたけれど……改めてみるとまあまあの画数です。こちらは「めいじけんかくろまんたん」と読みます。「けんきゃく」でなく「けんかく」だということも一緒に押さえていただければと存じます。ということで、どんどん参りましょう。
●第2問:次のうち『カイジ』(著:福本伸行)の第2部に当たるのはどれ?
(1)賭博破戒録
(2)賭博堕天録
(3)賭博黙示録
↓
↓
↓
答えは……(1)賭博破戒録
『カイジ』の第2部、かの有名な「地下チンチロ」編などのエピソードが収録されているのが『賭博破戒録カイジ』(全13巻)です。『カイジ』は賭博黙示録→賭博破戒録→賭博堕天録の順番で進んでいくのですが、ストーリーと噛み合っているかどうか絶妙に判断しがたい副題がなんともざわつくところです。さて、続いてはこちら!
●第3問:「閃武学園激闘伝」→「夜明けの炎刃王」 このマンガは何?
↓
↓
↓
答えは……『タカヤ』(著:坂本裕次郎)
主人公の名前にかかるサブタイトルが変更されるという点においては「カイジ」と同じ方式と言えますが、本作同時にジャンルが「学園バトル」から「異世界ファンタジー」へと変わるダイナミズムを発揮した点において極めて特殊なケースと言えます。異世界ファンタジーに突入してからの怒涛の超展開を見せた『タカヤ』でしたが「夜明けの炎刃王」編は残念ながら全1巻で終了となります。さて、このクイズもまた次でラストです。
●第4問:もともとは「未来への遺産」という副題がついていた作品は?
↓
↓
↓
答えは……『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』(著:荒木飛呂彦)
……ということで空条承太郎が主人公の『ジョジョ』第3部が正解でした。といっても「スターダストクルセイダースの方がピンとこない」という方もいらっしゃるでしょう。「未来への遺産」(厳密には「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」)は連載時点でのサブタイトルであり「スターダストクルセイダース」は後年、文庫化に際して変更されたものなのです。こちらは新たに考案されたものではなく、荒木先生が本来予定していたサブタイトルでしたが、編集の都合で見送りになっていたものだったとか。同じタイミングで第1部は「ファントムブラッド」、第2部にも「戦闘潮流」というサブタイトルが付与されました。とっくに終了していたはずの作品のサブタイトルが変更される……時をも超越する『ジョジョ』だからこそ成せるワザです。
ここまで4問、正答率はいかがだったでしょうか。「サブタイトル」だけでもマンガには実にさまざまな背景(大人の事情)が隠れていることがよく分かりました。皆さんは、お気に入りのサブタイトルがありますか?
(片野)