【漫画】会社員の女性、大学時代に憧れた“特別”な先輩と久々に再会したら…ショック!
しがない会社員の女性には、大学の時に憧れていた女の先輩がいました。だらしないけれど話がとても面白く、“特別な才能”がある人。そんな先輩が、数年ぶりに電話をかけてきて……。ほろ苦い結末の、四方井ぬいさんのマンガが心に残ります。
「人間はチーズ」話が面白い、憧れの先輩
![先輩の言葉「人間はチーズかもしれない」とは…(四方井ぬいさん提供)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2021/07/210630-daigaku-01-271x300.jpg)
しがない会社員の優菜には、大学の時に憧れていた女の先輩がいました。同じ映画サークルだった先輩は、だらしないけれど話がとても面白く、学力とは関係ない“特別な才能”がある人。なかでも「人間はチーズかもしれない」という名言は優菜の心に深く刻まれたのでした。そんな先輩が、数年ぶりに電話をかけてきて……。
四方井ぬいさん(@yomoi__)による創作マンガ『大学の時に憧れてた先輩の話』がTwitterで公開されました。大学時代の特別な思い出と、大人になった今との対比が印象的な物語に、読者から「ジーンときて胸に残る」「人の内面に迫っててすごい」「“許す”話なんだな」「学生時代を思い出す」「みんな少しずつ変わっていくんだよね」「切ないけどそれがよい、そう思わせてくれるマンガ」などの声があがりました。
作者の四方井ぬいさんに、お話を聞きました。
ーー四方井ぬいさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。
小学生の頃から時々マンガを描いていたので、きっかけは難しいのですが、「自由にマンガを描くぞ!」と意識したのは、2020年9月下旬に発表した『タオルケットの友達がいる女の子のお話』がきっかけです。それまでマンガや物語の型を意識して作っていたのですが、上記の作品で「自分が描きたいものを描く」ことに少しずつ舵を切りはじめました。
ーー『大学の時に憧れてた先輩の話』のお話はどのようにして生まれましたか?
マンガのなかでチーズの例え話が出てくるのですが、そこから考え始めました。「同じサークルに所属している主人公と先輩」という形は例え話を考えた時点でできていたのですが、他の設定に関しては、チーズの例え話をどう物語に落とし込むか、というところから掘り下げた形です。
![数年ぶりに先輩から電話が!(四方井ぬいさん提供)](https://magmix.jp/wp-content/uploads/2021/07/210630-daigaku-02-273x300.jpg)
ーー主人公の内面の描写や、ある意味リアルな結末が心に残ります。今回の作品を描くうえで特に力を入れた点や、心がけた点などを教えて下さい。
物語をつくる時に、キャラの掘り下げをしたりすると思うのですが、キャラを考える前にテーマを決めた話ではありました。
といっても話自体がぶれていることもあり、読む方がそれぞれのテーマを感じ取って下さったかと思いますので「これ」というのは差し控えさせていただきますが、そのテーマを描くためにキャラの人生を追えたのは良かったと思っています。
物語の装置ではなく、主人公の人生をのぞかせてもらってる、みたいな感覚を大事にしたつもりです。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
ふざけた話になってしまいますが、作中作(本編にはタイトルしか出てこず、あとがきに書いたくらいですが……)である『シャークナイズ』に興味を持って下さった方がいて、それがすごくうれしかったです。
ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
変に気負わず、どんなジャンルでも問わずに描きたいものを描けたらいいなと思っています。
(マグミクス編集部)