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誕生から半世紀!ピンチをチャンスに変えた「仮面ライダー2号」の功績とは?

本日7月3日は、半世紀前の昭和46年に『仮面ライダー』第14話「魔人サボテグロンの襲来」が放送された日です。つまり仮面ライダー2号が生まれた日。その誕生の経緯と功績を振り返ります。

登場のきっかけは、アクシデントが生んだ偶然から

撮影中のアクシデントがきっかけで登場した仮面ライダー2号は、番組の人気を牽引。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー旧2号&サイクロン号(改造Ver.)セット」(BANDAI SPIRITS)
撮影中のアクシデントがきっかけで登場した仮面ライダー2号は、番組の人気を牽引。画像は「S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー旧2号&サイクロン号(改造Ver.)セット」(BANDAI SPIRITS)

 ちょうど半世紀前のこと、『仮面ライダー』最大のターニングポイントとなった出来事は、「仮面ライダー2号」の登場だったと思います。それは予想できないアクシデントから生まれました。

 主役である仮面ライダー/本郷猛役の藤岡弘、さんが起こした撮影中のオードバイ事故。その結果、藤岡さんは全治3か月以上の重傷を負いました。プロデューサーだった東映の平山亨さんは急いで病院に向かいましたが、思ったより元気だった藤岡さんを見て一度は安堵したそうです。

 この時、平山さんは病室で藤岡さんの上半身だけ撮影すれば、ケガの完治まで製作が続けられると考えていました。しかしそんなことをしたら藤岡さんは一生歩けなくなると医師から言われてがく然としたそうです。藤岡さんはケガを大したことがないと思わせるため、相当の痛みをこらえていたのでした。

 この時、『仮面ライダー』の放送はまだ始まっておらず、テレビ局からは番組の差し替えを提案されていたそうです。

 紆余曲折あって放送中止は何とか回避されましたが、テレビ局と脚本陣からは本郷猛の死亡案や役者の交代など、藤岡さんが二度と『仮面ライダー』に戻ってこられないような提案がなされました。

 しかし、平山さんはこの意見に真っ向から反対します。それは「主人公を殺すことで子供たちの夢を奪ってしまう」、そして「藤岡さんが戻ってこれなくなる」という理由からでした。

 そこで、まったく別な主人公である一文字隼人、すなわちもうひとりの仮面ライダーを登場させるというアイディアを導き出します。実はこのアイディアには前例がありました。平山さんが初めてテレビプロデューサーを務めた『悪魔くん』です。

『悪魔くん』も、番組途中で初代メフィスト役の吉田義夫さんの体調が悪くなって、弟のメフィスト役の潮健児さんと交代しました。後に、吉田さんのメフィスト兄と潮さんのメフィスト弟が共演するエピソードが『悪魔くん』の中で描かれています。

 こうして、新しい仮面ライダーとなる一文字隼人が誕生しました。演じるのは劇団で藤岡さんと同期だった佐々木剛さん。佐々木さんは当初、「同期の藤岡から役を奪うことはできない」と断りますが、藤岡さんが帰ってくる場所を守ってほしいと説得され、藤岡さんが戻るまでの代役なら引き受けると、出演を承諾します。

【画像】ふたり同時の活躍で盛り上がった、仮面ライダー1号&2号(5枚)

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