アニメ・マンガの“敬語使い”キャラが強い理由とは
強キャラ要素のひとつとして確立している“敬語使い”。実際にネット上でも「敬語使い=強キャラ」のイメージが強いようで、敬語と強キャラの関係性にまつわるさまざまな議論が展開されています。そこで本稿では、敬語を使う強キャラに注目。同時に敬語と強キャラの関係性を見極めるため、ネット上の意見をまとめてみました。
敬語使い=強キャラのイメージが強いのはなぜ?
アニメ好き・マンガ好きの間でまことしやかにささやかれている「敬語使い=強キャラ」説。敬語を使うキャラクターといえば『DRAGON BALL』の悪の帝王・フリーザなどが真っ先に思いつきますが、ほかにはどのようなキャラクターが存在するのでしょうか。
たとえば現在実写映画が公開中の『るろうに剣心』でいえば、十本刀最強の剣士・瀬田宗次郎が敬語キャラに該当します。穏やかな口調や雰囲気に反して剣士としての腕前は緋村剣心と互角以上で、最大の強敵・志々雄真実からも一目置かれている存在。今の説明だけでも彼がいかに強キャラであるか、お分かりいただけたでしょう。
いっぽう『メイドインアビス』のボンドルドも普段から敬語を使っており、こちらも作中屈指の強キャラといえます。彼は最高位の探窟家に与えられる称号・白笛の一員で、その人柄は物腰柔らかで紳士的。同時に研究のためなら他人の事情など顧みないところがあり、凄惨極まりない人体実験を日常的におこなっています。2020年1月に公開された劇場版がR15+(15歳未満の鑑賞禁止)に区分されたのは、彼の非人道的行為がほぼ原因といっても過言ではありません。
他にも敵味方関係なくでいえば、『暗殺教室』の殺せんせーや『ジョジョの奇妙な冒険』第5部・黄金の風よりジョルノ・ジョバァーナなど敬語を使う強キャラは数知れず。ではいったいなぜ強キャラ要素として、「敬語使い」がここまで確立されているのでしょうか。
ここからはあくまでネット上の意見ですが、多くの人から寄せられた意見が“言葉遣いが汚いとシンプルに強く見えないから”。柄が悪いとかえって小物臭がしてしまうため、敬語を使う=余裕を見せることで強キャラ感を引き立てている…… と考える人が多いようです。
またその他の意見には「本当に強いなら言葉で粋がる必要はないため」「強いから教養があるんじゃなくて、教養があるから強いんじゃない?」「そもそも敬語使い=強キャラのイメージはフリーザの影響がデカそう」といったコメントが見られました。強キャラの敬語は、強いからこその余裕の表れなのかもしれません。
(マグミクス編集部)