20世紀ジャンプ作品の名脇役たち。読者にも希望を与える存在だった…?
ガッツで激戦を戦い抜いた脇役
●『キャプテン翼』石崎了
『キャプテン翼』主人公の大空翼や次々と登場するライバルたちが大活躍して華麗な技を次々と繰り出すなか、大した技術はなくても根性ひとつで戦い抜いた石崎くんは、憧れの対象にはならなくとも「自分も石崎君くらいにはなれるんじゃないだろうか」という期待を持たせてくれたキャラクターではないでしょうか。
南葛小学校に転校してきた翼と仲良くなった後は修哲小との試合を経て選抜チームである南葛SCにギリギリで選ばれて全国大会にも出場。オウンゴールをしでかすなどミスも多い選手でしたが、持ち前のガッツでたびたびチームのピンチを救い、ムードメーカーとしてなくてはならない存在となりました。
中学に上がっても翼たちとともに戦い抜いたのち、ジュニアユース編、ワールドユース編でもしばしば代名詞の「顔面ブロック」を披露して戦い抜き、『ROAD TO 2002』ではジュビロ磐田へと入団、Jリーガーへと昇り詰めました。力不足だったはずのキャラクターが才能を努力で補い、世界最高峰の才能を持つ翼とともに世界を相手に戦う熱いシチュエーションに、胸躍らせた方も多いのではないでしょうか。
(早川清一朗)