『1日外出録ハンチョウ』が悪魔的すぎる! 我慢する現代人を開放する「天才」の発想力
世の中にはさまざまな種類のマンガがありますが、「大人だからこそ刺さる作品」というのも少なくありません。『1日外出録ハンチョウ』もそのような作品のひとつ。オードリーの若林さんも、自身のラジオ番組で同作にハマったことを明かしています。
「日常」という1日を楽しむテクニックが満載
異世界で冒険したり、地球を怪物が襲ったりと、さまざまな非日常を楽しめるマンガ作品ですが、その内容を現実に生活に活かせる作品も少なくないようです。大人気マンガ『カイジ』のスピンオフ作品『1日外出録ハンチョウ』もそのひとつ。オードリーの若林さんも自身のラジオ番組(2021年5月22日放送の「オードリーのオールナイトニッポン」)で「ありえないくらいハマっている」と語り、話題になりました。
『1日外出録ハンチョウ』は、緊迫した内容の「カイジ」と違って、飯テロをテーマとした物語です。
主人公は、劣悪な環境の帝愛地下労働施設で過ごしている大槻班長です。大槻が「1日外出券」を使って地上に行き、限られた時間のなかで贅の限りを尽くしていく……というのが、物語のフォーマットになっています。
例えば、第1話で立ち喰いそば屋に入店した大槻は、ビールだけを最初に注文。スーツ姿のままビールを飲むことで、周りのサラリーマンに“平日の昼間から酒を飲んでも許される権力者”だと思わせて優越感に浸っていました。
ちょっとした工夫で日常を楽しみ尽くす大槻のテクニックに、ファンからは「確かに平日スーツで飲んでる人がいたらお偉いさんだと思っちゃうな」「高級店でお金をかけるわけでもなく、ただビールを飲むだけで幸福になれるとか発想が天才すぎ」などの声が尽きません。
もちろん、おいしい料理も多数登場します。カップ焼きそばに明太子ポテサラと味付きゆで卵を投入する話は「飯テロ」と名高い回。背徳感たっぷりながらも、食欲をそそる組み合わせに、多くの読者が釘付けとなりました。
本編『カイジ』とは異なる雰囲気ながら、その本編に負けず劣らずの人気を誇る『1日外出録ハンチョウ』。同じく『カイジ』から派生した『中間管理録トネガワ』と並んで悪魔的な魅力を放つ「カイジ」スピンオフ作品を、ぜひチェックしてみてください。
(マグミクス編集部)