【漫画】中年男性が子供の頃から通った映画館 開演のブザーが鳴ると…思わぬ結末に涙
子供の頃、初めて映画館へ行った日から、映画のとりこになった主人公。中学生になっても、高校生になっても、そして中年男性となった今も、同じ映画館に足を運び続け……。羊の目。さんのマンガの結末にうるっときます。
映画館の思い出をたどる物語の結末は…「いい話」「泣ける」

子供の頃、町に初めてできた映画館へ父親と一緒に映画を観に行った日から、映画のとりこになった主人公。中学生になっても、高校生になっても、そして中年男性となった今も、同じ映画館に足を運び続けます。世の中がどんなに変わっても、照明が落ちて開演のブザーが鳴れば、いつも同じように物語が始まるのです……。
羊の目。さん(@odorukodomo8910)による創作マンガ『映画館』がTwitterで公開されました。映画館の思い出をたどる物語のラストには、思わぬ結末が待っています。読者からは「いい話」「小さい頃の記憶って何歳になっても意識のどこかにある」「最後の1コマに、うるっときた」「映画館のおじいさんの言葉が泣ける」などの声があがりました。
作者の羊の目。さんに、お話を聞きました。
ーー『映画館』のお話は、普段Twitterで描かれている高校生の青春マンガとはひと味違う作品ですが、お話はどのようにして生まれましたか?
似たようなことを夢のなかで体験したのがきっかけです。開演ブザーが鳴って、いざ映画が始まるぞというところで目が覚めて。あのブザーは映画の始まりを告げていたのか夢の終わりを告げていたのか、不思議な気持ちになったので、それをベースに話を作りました。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「おじいさんの行動やセリフに感動した」という声が寄せられてうれしかったです。無愛想で口は悪いけど、どこか暖かく遠くで見守っている。そんなおじいさんが僕は大好きなので、今回この話を通じてそんな人物を描くことができて幸せです。

ーーTwitterで投稿された青春マンガを集めた『1%ORANGE sideA』『1%ORANGE sideB』が発売中です。収録内容や見どころなどについてご紹介いただけますか?
話のメインは葵や夏樹、小夜に隼人などの高校生がメインですが、彼らを遠くから見守るおじいさんがこの話にも登場しますので、そちらも注目していただけましたらうれしいです。
また、sideBの「学園祭編」では葵たちがバンドを組みます。描いていてとにかく楽しかったストーリーなので、ぜひこちらも楽しんでいただけたら幸いです。
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
見てもらえることが一番の原動力です。子供の頃からマンガは描いていましたが、その頃描いたものは家族や一部の仲の良い友人など、本当にごく一部の人にしか見せる機会がなく、せっかく上手に描けたのにもう見せる人がいない……といった寂しさを何度も感じてきました。なのでTwitterやInstagramなど、SNSを介して自分が描いたものをたくさんの方が見てくれるというのが本当にうれしいです。ありがとうございます。
これからもたくさん話を描いていこうと思っていますので、よければどうかお付き合いください。
●羊の目。さん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)