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7月25日は声優・高木渉さんの誕生日。大河ドラマへの出演はその後の声優界に影響?

7月25日は、声優・高木渉さんの誕生日です。1988年にTVアニメ『ミスター味っ子』で声優デビューし、1996年の『機動新世紀ガンダムX』のガロード・ラン役で主役を務めるなど、多くの作品で重要な役を多数演じています。また、2016年の大河ドラマ『真田丸』に小山田茂誠役で出演し、声優ファンを驚かせました。

『名探偵コナン』で本人と同名の刑事役が誕生

『機動戦士ガンダムX』は高木渉さんがガンダム作品の主役をつとめた作品としても知られる。画像は「機動新世紀ガンダムX メモリアルBOX」DVD(バンダイナムコアーツ)
『機動戦士ガンダムX』は高木渉さんがガンダム作品の主役をつとめた作品としても知られる。画像は「機動新世紀ガンダムX メモリアルBOX」DVD(バンダイナムコアーツ)

 今日、7月25日は声優・俳優の高木渉さんの誕生日です。おめでとうございます。

 高木さんの声優デビューは、『ミスター味っ子』(1988年)のサブキャラクターでした。故・勝田久さんが学長を務めた勝田声優学院で研鑽を積んだ高木さんは、当時、声優になるためにアフレコ現場を見学して回っており、その流れのなかで実際に役を担当することになったのだそうです。

 本作は後に『名探偵コナン』などさまざまな作品で共演することとなる高山みなみさんが主役デビューを果たした作品でもあり、2017年に開催されたトークショーで高木さんは高山さんとともに当時の思い出を語り合っています。

 勝田声優学院では、同期の森川智之さん、三石琴乃さん、横山智佐さん、菅原祥子さん、根谷美智子さんらとともに「華の5期生」と呼ばれており、師である勝田さんは「みんな絶対にこの世界で生きていくぞっていう気迫があった」と語られています。勝田さんの非常に厳しい指導のもとで鍛え上げられたからこそ、今の高木さんがあるのでしょう。

 さて、筆者が初めて「高木渉」という名前を意識したのは1996年放送の『機動新世紀ガンダムX』の主人公、ガロード・ラン役です。高木さんにとって初めて担当した主役であり、荒廃した世界でたくましく生きる少年を力強く演じました。次回予告タイトルにもなった「ガンダム、売るよ!」は、『ガンダムX』がそれまでのガンダム作品とはまるで異なる世界観を持つことを表現した名言として、非常に強い印象を残しています。

 1999年には当時『週刊少年マガジン』で連載され、爆発的な人気を誇った『GTO』のTVアニメで鬼塚英吉を熱演。破天荒を通り越した人情に篤い暴走教師を見事に表現しました。

 そして高木さんを語るエピソードとして決して忘れてはならないのが、『名探偵コナン』の「高木渉」刑事誕生のエピソードでしょう。元々は小嶋元太役として出演していた高木さんでしたが、それほど出番が多い役ではなかったため「もっと出演したい」と要望を出したところ、説明役として登場させることになっていた刑事役を担当することになりました。

【画像】ドラマや特撮も席巻、声優・高木渉さんの出演作品(7枚)

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