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『ガンダムSEED』キラのMS「フリーダム」が最強である、シンプルな理由

数あるガンダムの中でも人気が高い「フリーダムガンダム」。その人気の秘密は、最高の性能を持ったMSに、最強のパイロットのキラが操縦するという単純な足し算にありました。

最強のスペックを持ったフリーダム

「MG 機動戦士ガンダムSEED フリーダムガンダム Ver.2.0 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(バンダイスピリッツ)
「MG 機動戦士ガンダムSEED フリーダムガンダム Ver.2.0 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(バンダイスピリッツ)

『機動戦士ガンダムSEED』後半の主役MS(モビルスーツ)である「ZGMF-X10A フリーダム」。SEED世界を代表するMSとしてファンの人気も高く、初めて日本国外(中国・上海)に実物大立像が建造されたことでも話題になりました。文中では劇中の設定に従って、フリーダムをはじめとするガンダムに、「ガンダム」の名称を付けずご紹介します。

 デザインは数々のMSを手がけた大河原邦男さん。福田己津央監督から、前半の主役MSだった「GAT-X105 ストライク」の持つ3つの装備をひとつにまとめ、その機能を使うたびにシルエットが変わるというコンセプトで発注されたそうです。

 その後、デザインを進めていくうちにソードストライクの対艦刀をイメージした部分は両腰のレールガンへと変化し、ストライクの3形態を持つというコンセプトから、決定稿のフルバーストモードとハイマットモードの2種類に変形するという形に落ち着きました。

 ちなみに名称は当初、「ファイヤーガンダム」の予定だったそうですが、周囲からの反対により再考され、『機動戦士ガンダム』の初期名称だった「フリーダムファイター」から福田監督が発想を受け、「フリーダム」の名前を正式採用したそうです。語呂の悪さからまたもや周囲の反対があったそうですが、今度は福田監督がそのまま押し通しました。

 劇中の設定では、兄弟機になる「ZGMF-X09A ジャスティス」とMA-M20 ルプスビームライフル、MA-M01 ラケルタビームサーベル、ラミネートアンチビームシールドは色違いの同型とされています。

 フリーダムが独自の装備であるM100 バラエーナプラズマ収束ビーム砲とMMI-M15 クスィフィアスレール砲、それに手持ちのビームライフルを一斉掃射する形態が前述したフルバーストモード。これを同時に制御すること、いわゆるマルチロックオンするのは並みのコーディネイターでは不可能で、キラ・ヤマトだからこそ使えるモードでした。最強のMSとして誕生した本機が最強たりえるのは、スーパーコーディネイターであるキラがパイロットだからというわけです。

 これらの装備に加えて、母艦である「エターナル」に装備されている「ミーティア」により圧倒的な火力を使用することも可能。最終決戦の戦場では、プラントめがけて発射された核ミサイルをすべて迎撃するという活躍を見せました。

※以降、『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するキャラクターの生死に関わる記載があります。

【画像】上海の「フリーダム」立像を1/100で立体化(5枚)

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