ザクの系譜を受け継ぐMSにつけられた、「06」という数字の法則とは?
「06」を背負ったザクの後継者たち

筆者が最初に「06」の系譜だったと考えるのが、『機動戦士Vガンダム』に登場した「ZM-S06S ゾロアット」です。正確に言えば最初の敵量産型MSは「ZM-S08G ゾロ」ですが、ゾロアットはOP画像に先行して登場していたことと、主力MSとして最後まで出番がありました。
出番が遅くなった原因は、ゾロアットが汎用でなく宇宙用だったからで、後に地上用の改修機「ZM-S06G ゾリディア」が登場します。ゾリディアはよりザクらしいデザインに修正され、当時は敵MSとして唯一1/100のガンプラが商品化されました。
『機動武闘伝Gガンダム』では、ザクによく似た「JMS-60 ブッシ」というMSが登場します。わかりづらいかもしれませんが、これは「06」をひっくり返した数字。それを裏付けるように、ジムによく似た「JMS-71 ノブッシ」の型式番号がJGM-97と、ジムの「79」をひっくり返した数字で発表された媒体もありました。
新世代のザクといえるほど革新的デザインだったのが『新機動戦記ガンダムW』に登場した、「OZ-06MS リーオー」です。
作中のメインパイロットでは五飛以外の全員が乗り込んだことがあるという、まさに大量生産の鑑(かがみ)ともいう量産型MSでした。あらゆる陣営で使われ、装備だけでなくカラーバリエーションも多いことも特徴的です。ザクとは違った魅力を感じました。
『機動新世紀ガンダムX』では、宇宙革命軍が採用しているMSの型式番号がジオン公国のものから取り入れられていたようで、「RMS-006 ジェニス」のほかも「007」「009」「014」などが使われています。
『機動戦士ガンダム00』は、当初は三大勢力がいましたが、そのなかの人類革新連盟が使う「MSJ-06II-A ティエレン地上型」などがザクの系譜でした。地上型、宇宙型、高機動型などのバリエーションが多いことも意識していると思われます。
現時点で最新の「06」の系譜となるのが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「EB-06 グレイズ」でしょうか。カラーバリエーションも多く、カスタマイズ機もありました。
以上が「06」の系譜である量産型MSたちですが、『∀ガンダム』の「MS-06 ボルジャーノン」や、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の「ZGMF-1000 ザクウォーリア」は割愛しました。
また、『機動戦士ガンダムUC』の「MSN-06S シナンジュ」も「06」の系譜なのですが、ザクはザクでも「MS-06S ザクII S型(シャア専用ザク)」の系譜、正確には「06S」の系譜なのでしょう。
このように、普段はあまり気にしない型式番号に注目すると、制作陣の意外な主張に気づくことができます。いつもは気にしないことを考えるというのは面白いものです。
(加々美利治)



