『ドラゴンボール』超サイヤ人で最強は一体… バリエーションの種類が予想以上!
『ドラゴンボール』で悟空たちサイヤ人が変身する「超サイヤ人」は何パターンくらいバリエーションがあるのでしょうか? 細かく分類すると、その種類は予想以上でした。
超サイヤ人変身の秘密「S細胞」とは?

「超(スーパー)サイヤ人」といえば黄金の髪の超戦士。孫悟空などのサイヤ人が変身する究極形態……そんなイメージを持つ人も多いことでしょう。作品で物語が進むにつれ、その種類は増え、今では多くのバリエーションが存在します。ベジータいわく、そんな「超サイヤ人のバーゲンセール」を振り返ってみました。
まず基本となる超サイヤ人。劇中では明言されていませんが、通常状態の50倍ほどの戦闘力があると設定されています。20倍界王拳でもかなわなかったフリーザを圧倒できたのですから、これくらいが納得できる数字なのかもしれません。
原作者の鳥山明先生は、サイヤ人なら誰でも備わっている「S細胞」がキーになると関連書籍で語っていました。体内にあるS細胞が怒りをきっかけに爆発的に増え、一定の戦闘力を持ったサイヤ人を超サイヤ人へと変身させるようです。
S細胞は穏やかな気持ちで増える傾向にあり、本来の戦い好きなサイヤ人にとって増やすことは容易ではありません。ところが、地球で育った悟空や悟飯、地球で暮らすことで穏やかな環境を手に入れたベジータは、それが要因でS細胞が増加しました。
また、S細胞の量は遺伝されるようで、超サイヤ人の子供は超サイヤ人になりやすい。悟天やトランクスが子供の頃から超サイヤ人になれるのはそれが理由だそうです。
この説から考えると、未来から来たトランクスが超サイヤ人になることに苦労した要因は、本来の歴史通りのベジータがそれほど強くなかったからかもしれません。改変された歴史で対人造人間用に特訓していたベジータは、何も知らないで人造人間に殺されたベジータより、はるかに戦闘力が高かったと考えられるからです。
さらに、超サイヤ人にも強さの段階がありました。フリーザを倒し、人造人間17号、18号に敗北した時が第一段階とすると、精神と時の部屋から出てきたベジータが変身した第二段階、同じくトランクスが変身した第三段階です。
しかし、これらの形態は精神も落ち着かず、エネルギー消費が激しいという弱点がありました。第三段階に至ってはパワーがあってもスピードがダウンするという致命的な弱点もあります。そこで悟空は第一段階をベースに常に変身することで体になじませ、興奮状態を抑えることで新しい超サイヤ人の形態にたどり着きました。それが第四段階、「超サイヤ人フルパワー」とも言われています。
この第四段階を経て、悟飯は超サイヤ人を超えた姿である「超サイヤ人2」へと変身しました。ところがセル戦で見せたように、第四段階で解消した興奮状態が戻ってしまい、悟飯は痛恨のミスを招いてしまいます。その戦闘力は超サイヤ人の2倍でした。