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『ドラゴンボール』7人の師匠たち それぞれの得意分野で悟空を成長させた

悟空を神の領域にまで導いた師匠たち

『DRAGON BALL 完全版』第15巻(著:鳥山明/集英社)
『DRAGON BALL 完全版』第15巻(著:鳥山明/集英社)

 4人目の師匠は「神様」ですが、実質「ミスターポポ」との二人三脚でした。この天界での修行で悟空は気の使い方を覚え、重い道着で身体的負荷を与えるという基本に立ち戻った修行で肉体を鍛えます。その後の天下一武道会で悟空の技を見たピッコロが「あの技はわれわれ魔族にちかい……」と言っていることから、神様自ら悟空の動きを指導していたのかもしれません。

 サイヤ人の襲来に備えて、悟空があの世で修行した時の師匠が「界王」でした。その後、正確には悟空たちのいる宇宙を担当する北の界王だと分かります。

 ここで悟空は「界王拳」と「元気玉」という二大必殺技を一気に習得しました。実は悟空が必殺技を教えてもらったのは、数ある師匠たちのなかで界王だけ。しかもその後、長きにわたって要所で使っている技ですから、技の面だけで言うと、もっとも悟空にとって必要だった師匠なのかもしれません。

 その次に悟空の師匠となったのが「ヤードラット星人」です。正確には瞬間移動を教えただけですが、悟空が1年間もいて修行していたことから師匠のひとりにカウントしました。マンガ版『ドラゴンボール超』で星が再登場しましたので、アニメ化の際には悟空に瞬間移動を教えたヤードラット星人の名前が分かるかもしれません。

 今のところ、最後に悟空を教えることになったのが、第7宇宙のガイド天使で破壊神ビルスの従者「ウイス」です。 まずビルスに武術を教えた師匠だと知ったベジータが弟子入りし、それを知った悟空も弟子入りを志願しました。

 これまでも行っていた重量負荷による修行など、内容に特に目新しい特徴はありませんが、悟空もベジータもそれまで感じ取れなかった神の気を感じることができるようになります。これはあくまでも推測でしかありませんが、ウイスはベジータには「気を張り詰めすぎ」、悟空には「油断しすぎ」と的確に弱点を指摘していました。それまでの師弟関係では言葉による指導はほとんど行われているように見えなかったことから、こういった言葉で的確に修行するポイントを教える指導が功を奏したのかもしれません。

 以上の7人が悟空の師匠たちです。 孫悟飯からはものの考え方、亀仙人からは精神、カリンからは道具、神様からは気の使い方、界王からは必殺技、ヤードラット星人からは瞬間移動、ウイスからは人を超えて神に近づく方法と、悟空がその時にもっとも重要なものを教えてもらっているように思いませんか?

 与えた影響の大きさはそれぞれ違いますが、この師匠たち誰ひとり欠けても悟空は強くなれなかった。そう思うと、師匠というものは別にひとりでなくてもいいのでしょう。

(加々美利治)

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