【シャーマンキング30周年への情熱(40)】出雲で開催の「シャーマンキング展」、会場の様子と物販グッズは?
世界観に溶け込める、出雲文化伝承館とゆかりの地

「ゴーイング出雲」会場の文化伝承館は街道沿いにある広い敷地を持つ施設で、レンタカーで近づくと大きな看板と大量のノボリに迎えられました。通行車にもこれらはすぐ目に入ります。実は道中でも、ポスターを貼っているお店・会社が目立っていて、地域を挙げて盛り上げようとしている様子に、気持ちが高まっていました。
正面の門(長屋門)の前にある橋に着くと、すんなり「ここは麻倉本家だな」と思えたことは驚きでした。編集部の吉田さんが言っていた世界に入り込んだ気持ちを、筆者も実感しました。
散策すると、好天のなか空が広く山が近いというローケーションもあってか、自分が雰囲気に溶け込んでいる感覚はさらに強まります。明治期に建てられた母屋に足を踏み入れると葉やアンナのスタンディに出迎えられ、開放された縁側(まん太が紹介している)から眺める庭園も実に素晴らしいものでした。
さて次はいよいよ展示です。企画展示室は第1、第2と分かれていますが、両方合わせても過去の会場には及ばない広さです。しかし実に「資料展示室っぽい」のです! ガラスの向こうに丁寧に展示されている原画、ガラスケースに収められた資料の刀や銃……美術館や博物館の雰囲気というか! 特に刀は、単なる執筆資料とは思えないほど価値があるように見えました(笑)
展示物のなかには、アニメに出演している声優さんたちのサイン色紙や、2020年に西武線沿線に貼り出されたポスターなど、貴重なものもありますよ!
物販では受付をしていた(恐らく)施設の方が親切で面白く、何より作品をちゃんと理解してくださっているのが印象的でした。「10月の神在月にまた来て欲しい」と言われたので、これはぜひ、いつか再訪したいと思います!
出雲文化伝承館を後にして次に向かったのは、出雲大社前駅です。「シャーマンキング・ゼロ」1話、「ニュー・シマネ・パラダイス」の舞台です。駅舎は当時のまま残っています。モダンというかハイカラな作りの綺麗な建物でしたよ!
そして最後は日御碕ビジターセンター。原作ではヨミの穴の出口があった、日御碕灯台がそびえる海岸です(海岸といっても断崖ですが)。
実は、出雲文化伝承館、出雲大社前駅とこの場所は、「ゴーイング出雲」スタンプラリーとAR撮影の会場です。「ゴーイング出雲」の特徴のひとつは、ゆかりのあるポイントを結んだイベントが行われていることです。これらを無事に終わらせ、記念のポストカードも頂戴しました。
「ゴーイング出雲」レポートの締めくくりとして、できれば「ぜひ行ってください!」と言いたいところですが、そういうわけにいかないのが本当に残念です。しかし、出雲はいいところでした。来年の夏でも、秋でも、どうかコミックス片手に足を運んで堪能してみてください。
それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!
(タシロハヤト)
※「シャーマンキング展 ゴーイング出雲」は、2021年8月29日(日)まで、出雲文化伝承館(島根県出雲市浜町520番地)で9:00~17:00開催(祝日以外の月曜日休館)。前売券はイープラスで購入可能、8月13日~15日の間は入場日・入場時間帯指定、それ以外は選択した期間に一度だけ入場できる週指定券となります。当日券は会場入口およびイープラスで販売されます。