『チェンソーマン』屈指の不幸キャラ、コベニのかわいそうエピソード3選
『チェンソーマン』に登場する、公安対魔特異4課所属の新人、デビルハンター・東山コベニ。ファン投票でも10位以内にランクインする人気者ですが、作中ではとにかく不幸な境遇にさらされます……。そんな彼女の不幸なエピソードをまとめました。
がんばれ! 負けるな! 幸せをつかむんだコベニちゃん
『チェンソーマン』に登場する、公安対魔特異4課所属の新人、デビルハンター・東山コベニ。コベニは、常に周囲に対してビクビクしている女の子です。そんな普段の様子とは裏腹に、実は人並外れた身体能力を持っています。デンジが誘拐されそうになった時は、包丁で敵の腕を切り落として撤退させるなど、大活躍を見せました。
……とはいえ、実際にその能力が発揮されるシーンは数えるほどもなく、面倒ごとに巻き込まれるばかり。不幸の星のもとに生まれたかのように、彼女は多くの苦労を抱えることとなってしまいます。
●境遇がすでにかわいそう
9人姉妹の家に生まれたコベニ。彼女はデビルハンターになった理由は、経済的に実家を助けるためでした。これだけならまだ美談にもなりそうですが、実際には兄を大学へ行かせるため、半ば強制でこの道を選ばされたのだとか。
彼女は、2巻で自分の身の上を明かしつつ、「風俗かデビルハンターしか選択肢なかったんですう~!」と話します。
思想がだいぶ偏った家庭で育てられ、今も実家からたかられているという重々しい境遇に育ったコベニ。しかし、彼女の苦労は家庭事情ではまるで収まりませんでした。
●愛車は壊されるし、壊される
彼女の不幸がもっとも際立ったのが、7巻での出来事です。作中ではデンジの心臓をめぐり、世界各国から敵が押し寄せるという事態に発展します。彼女は買ったばかりの新車でデビルハンターたちに同行しますが、運転に興味を持ったパワーに、ハンドルを握られることに。
その結果、パワーはデンジを含むふたりをひいてしまいます。虚言癖のパワーは、「ワシはやっておらん!」の一点張り。幸いひいた相手は敵だったのでことなきを得ましたが、結局車のフロントはべこべこに凹んでしまいました。
しかも、その後ビルから落下した岸辺が、車にダイブして二度と乗れないほど大破することに。少ないお金で買った愛車は、一瞬で鉄くずと成り果てたのでした……。
●ブラックバイトへの転職、からの誘拐
デンジ争奪戦、そして地獄めぐりをなんとか生き延びたコベニは、デビルハンターを辞めてハンバーガーショップで働き始めます。やっと平穏な仕事に就けたと思いきや、そこは一度でもミスをすると、暴力をふるってくるブラックな職場でした。
しかも、お店にはチェンソーマンとなったデンジがやってきて、店内はめちゃくちゃになってしまいます。彼女はそのままデートという名の誘拐に駆り出され、物語の最終局面まで付き合わされる羽目に。
結局、彼女は死と隣り合わせのデビルハンターという道から、逃げられませんでした。
勝気で強い女性が多い『チェンソーマン』で、異彩を放つ存在・コベニ。全編通して苦労人だった彼女が、平穏を手に入れる日は来るのでしょうか。
(サトートモロー)