『東京卍リベンジャーズ』名シーン3選 友を想う姿に感動…
TVアニメ、実写映画も好調な『東京卍リベンジャーズ』には、名シーンがたくさん。すでにTVアニメで放送されたエピソードのなかから、友情に感動する3シーンをご紹介します。
引き込まれる、感動の名シーン
TVアニメ、実写映画も好調な『東京卍リベンジャーズ』(原作:和久井健)。主人公の「タケミチ」こと花垣武道(はながき・たけみち)は「ヒナ」こと橘日向(たちばな・ひなた)の命を救うため、タイムリープを繰り返します。「ヤンキー」×「タイムリープ」という異色の組み合わせと、個性豊かなキャラクターたちが人気の作品です。たくさんの名シーンのなかから、TVアニメ放送済みのエピソードから友情に感動する3シーンをご紹介します。
●王と奴隷のタイマン勝負!
中学時代、タケミチは東京卍會(とうきょうまんじかい)のメンバー「キヨマサ」こと清水将貴(きよみず・まさたか)に殴られ、パシリ扱いされていました。
タケミチいわく「奴隷の日々だった」ほどつらい生活だったため、彼は中学を卒業するとキヨマサから逃げるように就職。しかし仕事がうまくいかず、さえないフリーターとして過ごしています。いわば、キヨマサはタケミチの挫折のきっかけでした。
1回目のタイプリープでも、タケミチはキヨマサたちにけんかで負けてパシリにされます。そして現代へ戻り、2回目のタイプリープを行った時には「喧嘩賭博」の真っ最中でした。キヨマサは公園で部下にけんかをさせ、勝敗でバクチをしていたのです。
タケミチはその喧嘩賭博で敗北。次にターゲットにされたのは、友達の山本タクヤでした。タクヤは体が弱く、けんかには向いていません。そんなタクヤを見たタケミチは、「喧嘩賭博」の場所でキヨマサに言い放ちます。
「毎回毎回似たよーな試合じゃつまんなくないっスか? もっとおもしれーモン見たいっしょ? 例えばさ 王(キング)VS奴隷 キヨマサ先輩 タイマン買ってくれよ」
タケミチは、怖いはずのキヨマサに拳を突き出してけんかを売ります。自分を変えるために、そして変わった自分でヒナを助けるために。もちろん、タクヤを助けるためでもあります。
殴られて腫れ上がった顔で、勝てない相手に挑んだタケミチのかっこよさが光るシーンです。
●パーちんの戦いとマイキー
東京卍會の幹部、「パーちん」こと林田春樹(はやしだ・はるき)の親友とその彼女が暴走族・愛美愛主(メビウス)に襲われて重傷を負ってしまいます。
襲撃をきっかけに、東京卍會と愛美愛主は抗争に。愛美愛主の総長・長内信高(おさない・のぶたか)に、パーちんは殴られて立ったまま気を失いました。その背中を、「マイキー」こと佐野万次郎(さの・まんじろう)は見つめています。
ついに倒れてしまったパーちんをマイキーは抱きかかえ、「お前は負けていない」と言いました。そしてパーちんを床に寝かせると、長内に近づき、回転キックで一発KO!
あざやかな勝利に目を見張る一同に、マイキーはこう告げます。
「パーちんが負けたと思ってるやつ全員出てこい オレが殺す 東卍(トーマン)はオレのモンだ オレが後ろにいるかぎり誰も負けねぇんだよ」
パーちんの気が済むまで殴らせ、そのあとで自分が前に出て行くマイキーのかっこよさ! もともと美しいマイキーの笑みにもすごみが増しました。マイキーが強いだけでなく人望もあることに納得できます。
●美容師になれたアッくん
無事に「ドラケン」こと龍宮寺堅(りゅうぐうじ・けん)を助けられたタケミチは現代に戻ってきます。そこで出会ったのは、美容師になっていた「アッくん」こと千堂敦(せんどう・あつし)でした。
タケミチは2回目のタイプリープの後、東京卍會に追い詰められて「アッくん」が自殺する現場を見ています。その後、3回目のタイプリープで12年前に戻ると、アッくんの自転車の後ろに乗っていました。
そこで、タケミチはアッくんに将来の夢を尋ねます。「美容師かな」そう答えるアッくんに、絶対そうなってくれ、とタケミチは願います。さらに、タケミチはアッくんが美容師になったら最初の客になる、と約束します。
そして3回目のタイプリープから現代に戻ってきたタケミチは、美容師になれたアッくんと再会。しかも、「最初の客になる」という約束を果たすために呼ばれていたのです。
過去を変え、成功したと分かったタケミチは、涙とともに喜びをかみしめました。
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『東京卍リベンジャーズ』は、ヤンキーマンガだけあってバトルシーンが目立ちます。しかし、熱いバトルだけでなく、友達を思いやるシーンも素晴らしい作品です。
まだアニメ化されていないシーンにも、名シーンがいくつもあります。これからの展開が楽しみな作品です。
(マグミクス編集部)