【漫画】弱小会社が作った売れないゲーム、思わぬ形で受け継がれ… 素敵な展開に涙
物語は1989年から始まります。弱小会社が開発したゲームは売れずじまいでしたが、若き社員は先輩の作り出した女の子のキャラをとても気に入っていました。時は流れ1998年、ある漫画家は……。猫オルガンさんのマンガに感動の声が寄せられています。
誰かの作品が誰かに届く…“文化”の原点を感じる物語
物語は1989年のゲーム制作会社での会話から始まります。弱小会社が開発したゲーム「クトゥルークトゥルー」は売れずじまいでしたが、若き社員は先輩の作り出したキャラクター「シズクちゃん」をとても気に入っていました。時は流れ1998年、連載が打ち切り寸前の漫画家が創作のモデルにしていたのは……。
猫オルガンさん(@applebeesong2)による創作マンガ『川の流れのように』がTwitterで公開されました。ひとつの作品が時をこえて、形を変えて誰かに影響を与え続けていくことが感じられる物語。読者からは「素敵」「受け継がれていくこの感じめっちゃ好き」「まさに文化の流れ」「泣ける」「感動した」などの声があがりました。
作者の猫オルガンさんに、お話を聞きました。
ーー『川の流れのように』のお話はどのようにして生まれましたか?
この話は……どうやってできたか覚えてないです(すみません)。僕はだいたいの話はメモにとったいくつかの断片を組み合わせてますが、これはメモがないからネームを切ってないんだと思います。「降ってきた」パターンですね。でも面白いのはたいていそういうのが多い気がします。
この話はテーマから自然に組み上がったもので、ものを作るのは「誰かひとりに届けばいい」というのと「競い合うというより同じ“最果て”にみんなで挑んでいる」という僕自身の考え方から来ています。
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
ひとつには絞れませんが、この話は特に共感してくれる方が多くてうれしいです。返信、リプライはなかなかできないんですが、自分の作品で、読んでくれた方がいろいろ話し合ってくれてるのは本当にうれしいです。
ーー最近投稿された作品で、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか? また、多くの作品を投稿なさっていますが、マンガを描くうえで工夫なさっていること、心がけていることなどを教えて下さい。
僕が気に入ってるのは「ダンデライオン」(宇宙のお姫様の話)シリーズですね。あれはもう話が完全に自走状態で、僕もただ展開を眺めている形です。
マンガを描く時はできるだけ人を傷つけないように描こうとしてます(でも同時にそんなことは不可能だと開き直ってる自分もいます)。ペンは剣より強いと言いますが、実際ペンは剣よりちょっと強すぎる気がするので、そこはできるだけ気を付けようと思ってます。
ーーマンガやその他で、今後の活動のご予定や、挑戦してみたいことなどについて教えて下さい。
イラストに興味が出てきてます。今後はイラストのお仕事依頼も欲しいですね。
(マグミクス編集部)