【漫画】ネットで顔と本名を出す風潮にモヤッ「昔は絶対出すなと…」個人情報問題に反響
昔は「ネットで素顔や本名は絶対さらすな」とよく言われていたのに、今ではみんな顔と名前を堂々とさらしている! いまだにあの頃の教えを守っているのは……。福田ナオさんのエッセイマンガに反響が集まっています。
ネットで個人情報をさらけ出すことのリスク…意見続々
昔は「ネットで素顔や本名は絶対さらすな」とよく言われていたのに、今ではみんな顔と名前を堂々とさらしている! いまだにあの頃の教えを守っているのは……。
福田ナオさんTwitterのイラスト用アカウント(@fukku7010gmail1)で『昔は「絶対ネットで顔とか名前出すなよ!!」って散々言われてたのに、Facebook流行ったあたりから突然オッケーみたいな風潮になった気がする』としてエッセイマンガが公開されました。確かに個人情報に敏感なはずなのに、ネットでは顔や名前を公開している人も多いですね……。
読者からは「自分も守ってる派です」「顔出しは怖い」「全てのSNS偽名です」「日本人は周りがやってると同調しやすい」「写真を加工するツールがかなり一般化したことも大きいのかも」「炎上したら一瞬で特定されるので出さない方が良い」「家族や友人の写真をさらすのはNG」「要は自己責任」など、さまざまな声が寄せられました。
作者の福田ナオさんに、お話を聞きました。
ーー今回のエピソードは、確かに……という感じがしますね。改めて、ネットで自分の個人情報をさらけ出すことについての思いをお聞かせいただけますか?
今回のマンガでは私自身のスタンスをあいまいにしましたが、個人情報をインターネットでつまびらかに明かすのは相応のリスクがあると思っています。
とはいえ私自身、素顔や名前は隠しているものの、かなりプライベートな内情や経験談をTwitterで語りまくっているので、結局ワキが甘いところはあるかもしれません(笑)。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
ネットの世界を現実世界の延長線上と捉えるか、ネットの世界と現実世界を別物として切り分けるか、という認識の違いに言及している方が何名かいらっしゃいました。それには私も同感で、昔からのインターネットに慣れている人の方がネットと現実の世界を切り分ける感覚が強いと思います。
他には、最近の世代の子は通っている学校から「学校側が撮影した写真を学校のウェブサイトなどにアップすること」についての同意書を書かされる、ということを教えてくれるリプライがあり、ジェネレーションギャップに驚きました。
ーーTwitterでは、日々の出来事や感じたことなどを1ページマンガとして毎日投稿なさっており、読者の共感を集めています。1ページにまとめるのは大変かと思いますが、マンガを描くうえで工夫なさっていること、心がけていることなどはありますか?
うれしい気持ちや驚きなど、感情を素直に表現することを心がけています。また、できるだけ「何かが楽しい」「何かをしたい」というような前向きな話をなるべく多くしたいと思っています。
ただ、四六時中「楽しい! 幸せ!」としか言わないアカウントはそれはそれで不気味だと思うので、ションボリした話やモヤっとしたことについての話も描いています。(今回のマンガはモヤっと系ですね)
ーー最近投稿された作品で、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか?
『好きなキャラの生き様が自分を引っ張ってくれた時の話』のエピソードは、自分の中で明確に原体験があり、それをほぼそのまま描いたのですが、共感してくださる方が多くてうれしかったです。
『友達と映画を観たとき、「相手と自分のテンションにズレがないか探る時間」発生しがち』は、単純に最後のコマの福田ナオちゃんの顔がかわいく描けたので好きです。
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
毎日の喜怒哀楽の特に「喜」と「楽」を大事にしています。そうしていると「これマンガにしてみんなに見せたい!」と思うことに出会えることが多い気がしています。
●福田ナオさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)