【シャーマンキング30周年への情熱(43)】リゼルグとジャンヌの存在からX-LAWSを読み解く
X-LAWSにおけるアイアンメイデン・ジャンヌの存在とは?

さて、リゼルグに代わって登場したのがX-LAWSの”象徴”、アイアンメイデン・ジャンヌでした。彼女の強さはまさに神クラス。というか持霊がすでに神ですね。
彼女の持霊・シャマシュは、紀元前、古代バビロニア王朝のハムラビ王に法律を与えたとされる神です。それを記したのが「目には目を、歯には歯を」で有名なハムラビ法典です。これは、やられたらやり返してもいいという物騒な言葉として受け取っている人も多いでしょうが、本来は現在の法律でも基本になっている「犯した罪と同等の罰を受ける」ことを説いたものです。
シャマシュは正義と法の神ですが、他にもさまざまなものを司っています。太陽、生者と死者、治癒、占いや商売……。このうちもっとも使われているのは治癒能力だと思います。彼女は常に拷問器具「鉄の処女(アイアンメイデン)」のなかで血を流し続けていますが、瀕死→治癒→瀕死……を繰り返すことで巫力を高めていると考えられるからです。今回アイアンメイデンから出てきた時も、傷を完治させていました。
ジャンヌは世界の人びとの罪や苦痛を一身に背負う覚悟を決めており、「世界の平和」を願っています。それを望むことは当然”正義”であり、ハオはこれを脅かす「悪」だから裁かねばなりません。ただし、それはゴールではありません。またハオほどではなくても、世界平和の邪魔をする者は全て裁きの対象です。つまり「世界平和を実現するための正義の行いを邪魔する者は、悪だから排除する」ということです。
このようにジャンヌとX-LAWSメンバーの考えは基本的に共通しています。しかしジャンヌにとってのハオは通過点に過ぎないのに対し、メンバーにとってのハオはゴールです。彼らはハオを倒さなければ次のステップには進めないのです。この点で、現在のメンバーにとってのジャンヌは超えられない壁です。と同時に、ハオを倒した後の道を示してくれる存在でもあるので、X-LAWSのメンバーはジャンヌを象徴として崇めているのです。
……と、ここまでX-LAWSについて解説してきましたが、実は彼らには大きな秘密があります。それは物語が進めば明らかになり、その時には今回の解説にも訂正や補足が必要になるのですが、どういうことなのかは、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。
それでは今回はこの辺で。また次回よろしくお願いします!
(タシロハヤト)
(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京




