マグミクス | manga * anime * game

並の人間を超えたスペックを持つ『黒子のバスケ』ヒロイン4人

キセキの世代をはじめとして、人間離れしたテクニックが注目されていた『黒子のバスケ』。しかし、裏方に控えてるヒロインたちも、並の人間を超えたスペックを持つ女性たちばかりでした。

S気質のメインヒロイン? 相田リコの魅力

「TVアニメ 黒子のバスケ キャラクターソング SOLO SERIES Vol.12」(ランティス)
「TVアニメ 黒子のバスケ キャラクターソング SOLO SERIES Vol.12」(ランティス)

 スポーツものというと、だいたい選手の活躍が中心になるものです。特に男性スポーツものだと、登場するほとんどが男性キャラで、女性キャラはマネージャーとしてベンチの華みたいなヒロインポジションがほとんどでしょう。

『黒子のバスケ』(原作:藤巻忠俊)もまた、表面だけなぞるとそのような作品に思えます。しかし、女性キャラがただのヒロイン枠というよりも、本作では密接に物語で見せ場のあるプレイヤーのひとりとして確立している作品になっていました。

 レギュラーヒロインとして、もっとも出番が多いのが「相田リコ」。本作の中心となる誠凛高校バスケ部監督で、まだ現役の高校2年生です。彼女の特筆すべき点は、その若さで戦況を冷静に分析できる観察眼を持っていること。ただの女監督ではなく、男性チームを率いる優秀な監督というところです。

 リコの父親である相田景虎は元バスケ日本代表で、監督も経験していましたが現在はスポーツジム経営をしています。そのノウハウが娘に受け継がれ、リコは年齢以上にバスケを見る目を養ってきたのでしょう。

 それゆえに、新設校でバスケ部のなかった誠凛の監督を依頼されることになりました。しかし、現状のバスケ界がキセキの世代に勝つことをあきらめていることに不満を持ち、リコは誘いを一度は断ります。

 そんなリコの心を動かしたのは、朝礼中に校舎の屋上で目標を宣言する部員たちの姿を見たからでした。このことで部員たちの本気を確認したリコは監督就任を受諾します。ただ、これが誠凛バスケ部の伝統となりました。この他にも部員の体力ギリギリの過酷な練習メニューを与えるなど、作中では時おりS気質を思わせる描写が多々あります。結果的に、そのことが誠凛を勝利に導くわけですから文句も出ません。

 このように他者から望まれるほどの才能を持っていたリコの指導の下、1年目でインターハイ都予選決勝リーグ出場、本作のメイン舞台である2年目で全国大会ウインターカップ優勝という成績を残します。

 部員からは「カントク」と愛称のように呼ばれていました。アニメでは発音が一緒なので伝わりづらいですが、原作では文字ですので、そのニュアンスで慕われている感じがあります。

 そんなリコの得意技が父親譲りの「読みとる眼(アナライザー・アイ)」。身体能力を数値化できるという人間離れした技です。本作ではキセキの世代がいくつものトンデモ技を繰り出しますが、選手ではないだけでリコも相当の力の持ち主でしょう。この点だけでも通常のヒロインたちと大きく違うところです。

 他にも生徒会副会長を務め、成績も2年生305人中2位を誇り、弱点がないように見えるリコですが、唯一、料理が壊滅的なほど苦手という大欠点がありました。レモンのハチミツ漬けはレモンを丸ごと入れ、カレーも最後にサプリメントを入れる始末。 完璧なキャラ設定ではかわいげが出ませんから、これくらいのウィークポイントが必要なのかもしれません。

【画像】『黒バス』キャラの「ROCK」をイメージしたグッズ5点セット(7枚)

画像ギャラリー

1 2