声優ユニット「スフィア」のバーチャルデビュー 画期的な演出に“いつもの”安心感も
声優ユニットのトップランナーであるスフィアが、2021年8月22日にバーチャルライブを開催しました。バーチャル空間で行われたこの公演は、これまでのリアルなスフィアライブの魅力を表現しながら、新たなライブ方式の可能性も感じさせる画期的な内容でした。
参加者全員が最前列のセンターに。バーチャルならではの演出も
2021年8月22日(日)に「Sphere Virtual Live Vol.1 Future Streaming -バーチャル飛びだスフィア-」を開催した声優ユニット「スフィア」。寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんの4人が3Dキャラクター“バーチャルスフィア”として出演した、初のバーチャルライブの模様をレポートします。
今回のバーチャルライブは、Oculus QuestなどのVRヘッドセットのほか、PCやスマートフォンでも楽しめる形で実施されました。今回筆者はPCから参加しましたが、参加者全員が最前列のセンターという好待遇。ステージの目の前で迎えたカウントダウンが終わると、スポットライトに照らされた4人のメンバーが登場しました。
デビュー曲であり今回のライブタイトルの元ネタでもある「Future Stream」でライブがスタートします。4人の振り付けは丁寧に再現され、カメラアングルやフォーメーションが変わっても違和感なし。キャラクターだけを見れば“いつものスフィアライブ”が見事に展開されているという印象です。
しかしその間、ステージ上では「大好き!」のアイコンと星や花束が飛び交い、背景のチャット欄では「キター!」のコメントが多数流れるなど、バーチャルならではの演出も多数。さらに客席では、コロナ渦によって久しく聞けていなかった「ハイハイ!」などのコールが湧き、続く楽曲「Ding! Dong! Ding! Dong!」のソロパートでは担当メンバーの色に合わせてペンライトの色が変わるなど、ステージ外の演出でもこだわりの強さを感じさせました。
そんな驚きとともに始まった初のバーチャルライブですが、MCに入るとスフィアらしい賑やかな雰囲気に。それぞれがあいさつをする合間に戸松さんは動き回って客席にアピールし、高垣さんは得意のダジャレでステージとチャット欄を凍りつかせます。また留学先のイギリスからバーチャルライブに参加している寿さんは「離れていても、バーチャルな空間なら一緒にライブできるのがうれしい」と今回のライブについて笑顔で語りました。
豊崎さんが考えたというキャッチコピーつきの自己紹介の後、全員で「バーチャルスフィアです!」と名乗った4人はライブを再開。この日が初披露となった「スクランブルデイズ」では、宙を漂う泡のなかに4人の写真が映り込み、「一分一秒君と僕の」では「写真を撮ろうよ 最初で最期の特別な一枚」という歌詞に合わせて画面がセピア色になるなど、バーチャルならではのエモーショナルな演出でファンの涙腺を刺激します。