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『パウ・パトロール』映画第2弾は子供向けのハリウッド大作? 最後まで飽きない演出

2021年8月から公開中の映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』は、テレビ東京系列で放送中の子供向けCGアニメの劇場版第2弾となりますが、子供向けのハリウッド大作とでも言うべきエンターテイメント作品でした。

トラブル解決に活躍する子犬たちが、大都会に飛び出す!

パウ・パトロールの子犬たちのリーダーとして活躍するチェイスは、『パウ・パトロール ザ・ムービー』で大きな見せ場がある
パウ・パトロールの子犬たちのリーダーとして活躍するチェイスは、『パウ・パトロール ザ・ムービー』で大きな見せ場がある

 映画館に子供連れで行く際に、一番困るのは子供がぐずってしまうことではないでしょうか。そんな悩みを抱えるパパやママにおすすめしたい映画が、2021年8月20日から公開中の『パウ・パトロール ザ・ムービー』です。本作は上映時間が87分と、子供向け映画としてはやや長め。しかし筆者が訪れた映画館での上映では、誰も飽きた様子を見せないほど子供たちを夢中にさせ続けた、超一級のエンターテインメント作品でした。

『パウ・パトロール』は2013年に北米で放送が始まり、世界160以上の国や地域で放送されている子供向けCGアニメです。日本ではテレビ東京系6局ネットで放送され、dアニメストアやNetflixなどでも配信中。主人公である少年・ケントと6匹の子犬たちがそれぞれのビークルを乗りこなし、街のトラブルを解決していく物語は、男女問わず人気を集めています。

『パウ・パトロール ザ・ムービー』では、彼らが普段活動しているアドベンチャーベイから、大都会のアドベンチャーシティに舞台を移します。TVシリーズでも悪役として登場していたライバールがこの大都会の市長に就任し、街で暮らすダックスフンドのリバティがパウ・パトロールに助けを求めます。

 パウ・パトロールはリバティとともにライバールが引き起こす数々のトラブルに立ち向かいますが、いつもの調子の「笑い」はもちろん、TVシリーズにはなかったシリアス要素もあります。

 これまでの『パウ・パトロール』では子犬の過去が描かれることはあまりありませんでしたが、本作ではかつてアドベンチャーシティにいたジャーマンシェパードのチェイスの過去とトラウマの克服が描かれ、観る者の涙腺を刺激します。

 ただし、映画全体としてはライバールが悪役らしく身勝手な行動を続けてトラブルを発生させ、その解決のためのアクションシーンがテンポがよく展開します。シリアス要素は自然に展開しつつアクセントとしても機能しており、押し付けがましさを感じさせない絶妙な塩梅となっています。

【画像】子犬たちが可愛い上にかっこいい! 『パウ・パトロール ザ・ムービー』のシーン画像(7枚)

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