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『鬼滅の刃 無限列車編』TV初放映 “名言製造機” 炎柱・煉獄杏寿郎の言葉

剣術だけでなく、精神鍛錬も積んでいる煉獄杏寿郎

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ティザービジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ティザービジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「よもやよもやだ。柱として不甲斐なし。穴があったら入りたい!」

 魘夢の夢から目覚めた炎柱・煉獄杏寿郎が、後半からは大活躍します。魘夢に続いて現れたのは、「十二鬼月」のなかでも最強グループに属する「上弦の鬼」である猗窩座(あかざ)です。技を極めた猗窩座と杏寿郎の攻防はハイレベルすぎ、炭治郎たちは手を出すことすらできません。

 杏寿郎の強さを認める猗窩座は、「お前も鬼にならないか」と甘い言葉をささやきます。鬼になれば死ぬこともなく、何百年も修行を続けることができると。しかし、杏寿郎はキッパリとこの誘いを断ります。

「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく 尊いのだ」

 杏寿郎は剣術だけでなく、精神的な鍛錬も積んでいるようです。「炎柱」らしく、若い剣士たちを育てるリーダーとしての自覚も備わっていることを感じさせます。

夢と現実、生と死…『鬼滅』は表裏一体の世界

 楽しい夢をもたらす魘夢、不老不死を持ちかける猗窩座。どちらも人間にとっては、魅力的な取り引きです。つらい人生を歩んできた人なら、飛びつきたくなるのではないでしょうか。

 鬼たちは人間の心の弱さにつけ込みます。おいしい話だけを持ち出し、その代償として何をいただくかは明確には答えません。笑顔で勧誘してくる「マルチ商法」と一緒です。

 ひと晩限りの夢と同じくらい、人間の一生もはかないものです。不確実要素だらけの現実の世界を生きるのは、大変な困難を伴います。また、自分の脳内で夢を見ることは簡単でも、その夢を現実世界で実現化することは数千倍、数万倍も難しいことです。

 夢が大きければ大きいほど、自分が生きているうちにその夢を果たせるかどうかも分かりません。そこで、夢を次の世代に託す必要も生じます。ひとりの人間がその一生をまっとうし、若い世代にバトンタッチするのは、とてつもなく大変なことです。だからこそ、限られた一生を全力で生きようとする人間は愛おしく、尊く感じられるのではないでしょうか。

 いよいよ毎週日曜の23時15分からは、『鬼滅の刃』のテレビアニメ第2期「遊郭編」がフジテレビ系でスタートします。吉原にある遊郭は一見すると華やかな夢のような世界ですが、そこで働く遊女たちは家の貧しさから身売りされてきた女性がほとんどです。そんな社会の影に巣食う鬼たちと、炭治郎らは新しい戦いを繰り広げることになります。

 光と影、夢と現実、生と死……。『鬼滅の刃』は、表裏一体の世界で生きる炭治郎たち若者の挫折と再起の物語です。煉獄杏寿郎の熱い想いを受け継ぎ、炭治郎はさらに心の炎を燃やすことになります。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記

(長野辰次)

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