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声色変化がスゴイ女性声優3選 ED見るまで気付かない…

エンディングのスタッフロールを見て、配役に驚いたことはありませんか? これまでのイメージを覆す役や、難しそうな役を難なくこなしてしまう演技力に、声優の底力を感じた方もいるでしょう。この記事では、さまざまな声色で視聴者を驚かせる「声色変化がスゴイ女性声優」を3人ご紹介します。

まさかの配役に視聴者騒然! 七変化の声を持つ女性声優たち

『転生したらスライムだった件』キービジュアル (C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
『転生したらスライムだった件』キービジュアル (C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

「イケメンキャラ」「引っ込み思案な女の子」など、声優によっては得意な声色が決まっていることもあります。しかしその一方で、セクシー系から少年系まで、さまざまな声色を使い分ける「七色の声」を持つ声優も。この記事では、さまざまな声色で視聴者を驚かせる「声色変化がスゴイ女性声優」を3人ご紹介します。ファンすら配役に気付かないその演技力の高さは、SNSでも「キャラによって変わりすぎ」「声色全部違うのやばい!」と評判です。

●M・A・Oさん

 M・A・O(まお)さんは、「炎炎ノ消防隊シリーズ」のアイリス役、「転生したらスライムだった件」シリーズのシオン役などを演じる、今注目の声優です。キャラごとに声色がかなり変わるため、SNSでも「今回のM・A・O検定は難易度高すぎ」「クレジット見るまで気づかない、すごい」とその演じ分けが話題となっています。

 もともとは2010年に市道真央(いちみち・まお)として女優デビューしたM・A・Oさん。2011年には『海賊戦隊ゴーカイジャー』でゴーカイイエロー役を演じ、変身後の姿のアフレコを通して、声優業に興味を持ちました。2012年には、TV番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』のキラキラ役でM・A・O名義での声優デビューを果たします。『がっこうぐらし!』の若狭悠里役、『はたらく細胞』の好酸球役など、人気アニメにひっぱりだこです。

 正統派美少女から悪女、少年役まで、さまざまな役をこなすM・A・Oさん。『ようこそ実力至上主義の教室へ』の佐倉愛里役では、内気で引っ込み思案な女子高生を好演。対照的に、『うちのメイドがウザすぎる!』の鵜飼みどり役では、持ち前の関西弁を生かし、タフでドMな元自衛官を演じ切りました。2021年には『ホリミヤ』の綾崎レミ役、『ピーチボーイリバーサイド』のフラウ役と、活躍と演技の幅をさらに広げています。

●沢城みゆきさん

 沢城みゆき(さわしろ・みゆき)さんは、「ルパン三世」シリーズの峰不二子役、『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』のゲゲゲの鬼太郎役などを演じるベテラン声優です。ジャンルを問わずキャラを演じ分ける実力の高さは、SNSでも「すごくない? 声色変えすぎじゃね??」「沢城みゆきの声色は底なしか……?」と評判です。

 アニメ『るろうに剣心』をきっかけに、声優になろうと思ったという沢城さん。声優デビューは、新人声優オーディションで審査員特別賞を受賞した、『デ・ジ・キャラット』のプチ・キャラット(ぷちこ)役でした。それからというもの、『HUNTER×HUNTER(第2作)』のクラピカ役、『Go!プリンセスプリキュア』のキュアスカーレット役など、人気作品の主要キャラクターを次々と担当しています。

 セクシーな姉御系キャラやかわいい女の子キャラ、りりしい男性キャラなど、声優界随一と言っても過言ではないほどの演じ分けをこなす沢城さん。『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 THE ANIMATION』の腐川冬子役、『ONE PIECE』のシャーロット・プリン役など、二面性を持つキャラも見事に演じ切っています。視聴者から「ひとりで1本のアニメを作れそう」と言われるほどの演技力は、TV番組のナレーションやゲームのキャラクターボイスでもいかんなく発揮されています。2021年12月5日(日)より放送が開始される『鬼滅の刃 遊郭編』で上弦の陸・堕姫を演じることが発表され、これからますます注目が集まりそうです。

●悠木碧さん

 悠木碧(ゆうき・あおい)さんは、『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役、『戦姫絶唱シンフォギア』の立花響役などを演じる人気声優です。幼い頃から子役としてキャリアを積んできた悠木さんの演技力は、SNSでも「表現力に感動してる」「声色の幅おかしいよ……(褒め言葉)」と高く評価されています。

 悠木さんが芸能界入りしたのは、わずか4歳の時。当時は子役として活動していましたが、2003年に『キノの旅』のさくら役で声優デビューし、徐々に声優の道へ。2011年に鹿目まどか役を演じた翌年、歴代最年少の19歳で「第6回声優アワード」の主演女優賞を受賞。2021年も『蜘蛛ですが、なにか?』の「私」役、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』のアズサ役など、数々の主演を務めました。

 未成年の女性役が多い悠木さんですが、『Free!』では山崎宗介役の幼少時の声を演じています。「僕のヒーローアカデミア」シリーズの蛙吹梅雨役では、その「カエルっぽさ」を声だけで見事に表現。一方、『幼女戦記』のターニャ・デグレチャフ役では、軍隊で出世しようとする幼女(中身は成人男性)の腹黒さを演じ、話題となりました。また、アーティストとしてのアルバム『ボイスサンプル』では、1曲ごとに異なる声色を披露。「目標であり尊敬する声優」であるという沢城みゆきさんにも負けない、声のバリエーションを誇っています。

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 ファンでも気付かないことがあるほど、さまざまな声色を使い分ける女性声優たち。その変貌っぷりは、思わずスタッフロールを二度見してしまうほどです。変幻自在な彼女たちの演技、ぜひ作品ごとに見比べてみてくださいね。

(新美友那)

【画像】声色が変わりすぎて判別が難しい…女性声優が演じる男の子キャラ(5枚)

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