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創刊40周年『コミックボンボン』の思い出 「ガンダム」と共に歩んできた歴史

子供たちの流行と共に誌面は変化していった

『プラモ狂四郎』は『ガンダム』のなかった時期にその代わりを務めたと言っても過言でない作品でした。当初は足首が動かない、改造して動くようになった間接、糸ハンダで作ったムチ……などのガンプラあるあるの戦いでしたが、途中から実際のガンプラを改造して別の機体にするという展開になります。この過程で生まれたのが「パーフェクトガンダム」でした。

 グラビア記事で紹介されたMSV(モビルスーツバリエーション)と合わせ、当時の子供たちには「生きたガンダムコンテンツ」として認識されていたと思います。余談ですが、昨今では一般にも使われることの多い「魔改造」という言葉も本作が生み出した言葉ですが、本来は「スケールモデルにアニメモデルの性能をもたせる秘技」(マンガ内では実はインチキ)でした。「黒歴史」同様、言葉が独り歩きした現象ですね。

 流行り廃れが激しい子供の興味はやがてゲーム、「ファミコン」へと変わっていきます。そして、この時期に『ファミコン風雲児』、『ファミ拳リュウ』といったマンガが「ボンボン」の中心となっていきました。こういった「ファミコン」ゲームで競い合うといったタイプのほかにも、ゲームのストーリーに沿ったマンガも数多く生み出されていきます。

 その後、おまけシールブームの時期は「コロコロ」が『ビックリマンチョコ』を主軸にしたことに対抗し、アニメ化もした『レスラー軍団』や『秘伝忍法帖』を中心に誌面を展開しました。

 そして、「ボンボン」が発行部数で頂点に達した時期にメインとなったのが『SDガンダム』です。もともと『プラモ狂四郎』からの流れで、ホビー系のガンダムを扱ってきた「ボンボン」でしたが、この『SDガンダム』の隆盛で一気にブレイクしました。

『SDガンダム』の生みの親である横井孝二先生の4コママンガ『元祖!SDガンダム』を中心に、他の作者による「SDガンダム」シリーズのマンガが数作、さらにカラーグラビアに至るまで誌面が『SDガンダム』で埋まっていた感じです。この時期の「コロコロ」の主軸は『ダッシュ!四駆郎』を中心とした第一次ミニ四駆ブームで、男の子のホビーとして住み分けができていたのかもしれません。……というか、男の子はどちらも買っていたと思います。

 この『SDガンダム』ブームの勢いが、「平成ガンダム」シリーズと言われる作品を生み、それがきっかけでときた洸一先生が本格的な漫画家活動を始めることになりました。ときた先生はもともとバンダイやナムコでイラスト関係の仕事をしていたほか、『プラモ狂四郎』、『超戦士ガンダム野郎』などに登場するメカのデザインをしていたそうで、本格的なデビュー作となる『機動武闘伝Gガンダム』のコミカライズで一躍脚光を浴びることになります。

 このように数多くのヒットコンテンツを生み出してきた「ボンボン」が、今は存在しないことは寂しいものですが、思い出してるだけであの頃のワクワク感がよみがえってきますね。今でも「ボンボン」のくれた何かが、みなさんのなかにも残っているのではないでしょうか?

(加々美利治)

【画像】世代なら刺さる!「ボンボン」連載のマンガ

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