『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』大人を涙腺崩壊させた名セリフ4選
日本アカデミー賞優秀賞を受賞した京都アニメーション制作の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は本興行収入21億円を超えるヒットを記録。そんな本作がBlu-ray&DVDが2021年10月13日に発売され再び注目を浴びています。この記事では、大人をも涙腺崩壊させてしまう名セリフを選んで紹介します。
亡くなった愛娘の“いつかきっと”を叶えた姿に涙腺崩壊!

2020年に公開されたアニメーション映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のBlu-ray&DVDが2021年10月13日に発売されました。興行収入21億円を超えるヒットを記録し、日本アカデミー賞優秀賞を受賞した話題作です。
また、「金曜ロードショー」で2週にわたって放送されることが決定。10月29日にはTVシリーズを再構成した「特別編集版」。翌週11月5日に映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』を地上波初放送するということです。
この記事では、「必ず泣けるアニメ」と再注目されている『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』TVシリーズ全13話から、大人をも涙腺崩壊させてしまう名セリフをピックアップして、同作の魅力を凝縮してご紹介します。
●「死なないで、ほしかったなぁ」
まずは、「神回」のひとつとして知られるアニメ第7話。主人公・ヴァイオレットが、舞台作家であるオスカーが手がける戯曲の代筆をするエピソードです。
美しい湖が目の前に広がるオスカーの家を訪れたヴァイオレットですが、依頼主のオスカーの目からは気力が感じられず、お酒ばかり飲んでいて戯曲制作を始めようとしません。実はその戯曲は、病死した娘・オリビアに生前聞かせてやっていた物語を子供向けの戯曲として完成させようとしていたもの。愛娘のことを思い出してしまい、手がつかないのです。
オリビアと同じ髪色のヴァイオレットに次第に心を開いていくオスカーは、娘との思い出を語ります。
「フリルの付いた日傘が好きだった」というオリビアは自宅の前に広がる湖を見て「この湖を渡ってみたい。あの落ち葉の上なら歩けるかな?」「私がきっと湖を歩くところ、いつかきっと見せてあげるね」とオスカーに話していました。ですが、少しずつ衰弱していき、幼くして亡くなってしまうのです。
その後、ようやく戯曲制作を始めたオスカーでしたが、戯曲の主人公が「傘をさして海を渡って父親に再会する」という情景が思い浮かびません。ヴァイオレットに「湖に浮かぶ木の葉の上を歩いてくれ」と冗談半分にお願いすると、オリビアの「フリルの付いた日傘」を片手に湖に向かって走り出します。
湖に浮かぶ木の葉の上を歩くように跳躍するヴァイオレットの姿に、オリビアを重ねたオスカーは「(お父さんと)あと何千回だって呼ばれたかった……死なないでほしかったな……生きて……大きく育って……ほしかったな」と口にします。涙を流しながら思い出がフラッシュバックするシーンは、多くのファンを涙腺崩壊させました。
戯曲を代筆し終えたヴァイオレットにオスカーは「君は死んだ娘の“いつかきっと”をかなえてくれた」と「フリルの付いた日傘」を渡します。この傘が同作のキービジュアルでヴァイオレットが手にしている傘なのです。この傘を目にするたび、オスカーとオリビアを思い出して目頭が熱くなる方は少なくないのではないでしょうか。