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「アニソン界の帝王」水木一郎の熱すぎる伝説5つ アニキキャラを作った意外な人物とは?

2021年にアニソンデビュー50周年を迎えた水木一郎さん。「アニソン界の帝王」と呼ばれ、“アニキ”の愛称で親しまれるレジェンドには、数々の熱すぎる伝説がありました。“アニキ“生みの親は意外なあの人!?

ヒーローの魂を宿して歌うレジェンド

DVD「水木一郎TV主題歌大全集」(日本コロムビア)
DVD「水木一郎TV主題歌大全集」(日本コロムビア)

『鬼滅の刃』の「紅蓮華」(TVアニメオープニングテーマ)、「炎」(劇場版主題歌)は驚異的大ヒットとなり、今、アニソンがこれまで以上に注目されています。そんなアニソン界を長きにわたってけん引してきた人物といえば、「アニソン界の帝王」の異名を持ち、ファンからは「アニキ」として親しまれている熱~い男、水木一郎さんです。1971年に『原始少年リュウ』の主題歌を歌ってから2021年で50年。半世紀ものアニソン人生では、語り継がれるべき数々の熱~い伝説が生まれていました。

●アニソン転向に1ミリの迷いなしだ、ゼェーット!

 もともとは20歳で歌謡曲デビューした水木さんがアニソン歌手に転向したのは、あるディレクターからの誘いだったそうです。当時はアニソン(という呼び方もまだありませんでしたが)といえば児童合唱団などが歌っていることが多く、「マンガの歌」として一段低く見られていた時代でした。子供の頃から洋楽やスタンダードジャズを聴いて育った本格志向の水木さんにとっては不本意なオファーかと思いきや、意外にもなんのためらいもなく「ぜひやらせてください!」と引き受けたのだそうです。いつかは映画主題歌を歌ってみたかったので、マンガの歌でも同じことだと思ったのだとか。小さなことにはとらわれない歌への熱い思いが、あの熱~いアニキを生み出したのですね。

●俺はマジンガーZなんだ、ゼーット!

 持ち歌は1200曲以上と言われる水木さんですが、常に大切にしてきたのは、ヒーローになりきって歌うことだといいます。実は初めて歌ったアニソン『原始少年リュウ』の主題歌のレコーディングでは、当初、なんどもダメ出しが続きワケが分からなかったのだそうです。けれども改めて主人公であるリュウについて説明を受けると、リュウ本人になりきって歌うことができ、すぐにOKとなったのだそうです。子供に向けた曲だからこそ、ヒーローになりきって魂を宿すことが大事だったのでしょうね。以来、すべての曲でヒーローになりきっているという水木さん。代名詞とも呼ばれる『マジンガーZ』ではもちろん、マジンガーZ本人(本体?)として歌っているからこそ、雄叫びの「ゼェーーーット!」もあんなに熱いのでしょう。水木さんが10曲歌えば、そこには本物の10人のヒーローの魂があるのです。

【画像】水木一郎さんがテーマ曲を歌った懐かしいアニメ(5枚)

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