【漫画】トラックドライバーあるある「歯止め忘れ」で車が…? 危機一髪でヒヤリ!
物流センターに到着した1台のトラック。先輩ドライバーに「歯止め」をするように言われた新人ドライバーは「形だけの決まりダルいっすね」とボヤきますが、先輩は過去のヒヤリとした体験を思い出していました……。元トラックドライバー・ぞうむしプロさんのマンガの結末が怖い!
あわや大惨事! トラックが動き出した先には電車が…
物流センターに1台のトラックが到着しました。先輩ドライバーに「歯止め」をするように言われた新人ドライバー。歯止めとは輪止めとも言い、車輪が動かないように地面と車輪の間に挟んでおく装置のことですが、「形だけの決まりダルいっすね」とボヤく新人。しかし先輩は過去のヒヤリとした体験を思い出していました……。
元トラックドライバーの漫画家・ぞうむしプロさん(@zoumushi6)は、トラックドライバーたちのヒヤリとした体験や不思議な体験などをマンガに描き、『トラックドライバーの怪談』として「オモコロ」にて連載中。Twitterでも作品を公開しています。
今回Twitterで公開されたエピソード『飾りじゃないのよ歯止めは』には、読者から歯止め忘れで事故を起こした事例が多く挙げられ、「歯止め大事です」「自分のため皆のため、歯止めはしっかりかけて」などの声があがりました。
マンガ制作の傍ら、シャツの販売サイト「小町小造」にて自作のシャツを販売中の作者・ぞうむしプロさんにお話を聞きました。
ーー『飾りじゃないのよ歯止めは』のエピソードはぞうむしプロさんの実体験でしょうか? マンガに描こうと思ったきっかけを教えて下さい。
自分の実体験ではありません。以前事務所でお茶を飲んでいた際に、先輩のトラックが動き出したのを窓越しに見たという体験がもとになっています。歯止め忘れは業界あるあるだと思います。
ーーサイドブレーキを引いていても坂道などで車が動いてしまう事故をよく聞きます。やはりブレーキと歯止め(輪止め)で二重にロックするのが安全でしょうか。
そうですね。サイドブレーキが甘くなっていたり、荷物が重いとサイドブレーキが効かなかったりすることもあるので、歯止めをかけた方が安全だと思います。コメントでもありましたが、「(1)サイドブレーキを引く」「(2)歯止めをかける」を常にセットにすることで、ダブルチェックにもなります。
ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
実際に車が動いたというエピソードと、逆に歯止めをしていて起きた事故の話が印象に残りました。歯止めをしたまま発車すると、歯止めが弾かれて飛んでいき、とても危険な場合があります。その現象を自分の周りでは「歯止めロケット」と呼んでいました。
ーーこれまでにTwitterで投稿された『トラックドライバーの怪談』で、反響が大きかったもの、ご自身が気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか?
『発進前は教習所で習う通りにやった方がいいと思った話』は反響がありました。大事故につながるシチュエーションなので、リアルに怖いのだと思います。
不思議系では、『エルフ物語』『視界ゼロの道を幽霊に誘導してもらった話』などに反響がありました。どちらも、怖いというより情緒のあるエピソードだと思います。
また、『トラックドライバー豆知識』のようなライフハック的なマンガもよく反応をいただいてます。
ーー現在はトラックドライバーを引退されて漫画家として活動なさっていますが、今後の活動のご予定や、挑戦してみたいことなどについて教えて下さい。
引退はしましたが、25年間の経験を活かして、トラックドライバーのマンガを描き続けます。来年は株式会社を立ち上げて、派遣社員と代表取締役という二足のわらじを履いてみようかと考え中です。今後ともよろしくお願いいたします。
●ぞうむしプロさん 前回のインタビュー
(マグミクス編集部)