『アイの歌声を聴かせて』興津和幸、小松未可子、日野聡が語る! AIが動かす青春ドラマ
3人から見たシオン:土屋太鳳さんの芝居
ーー映画のなかで好きなシーンについて教えて下さい。
興津 「AIは寝るのか寝ないのかどうなんだ」というシーンです。それ以上はネタバレになるので言えませんが(笑)
小松 シオンがAIであると度々思わされるシーンです。あと、随所に落としどころや笑えるシーンが盛り込まれていて、監督のセンスが光っているなと思いました。
日野 サトミとお母さんの「今日も元気に頑張るぞ」のシーンが好きです。毎朝必ずやるんですよね。映画が公開されたら自分もあいさつで使おうかと思いました(笑)
ーー土屋太鳳さんのお芝居はいかがでしたか。
興津 見ているとどんどんシオンを好きになっている自分がいて、シオン怖いなと思いました(笑)最初はおかしなやつが歌い出してという感じでしたが、やがて感情がバージョンアップされていく……といった変化を感じました。
小松 どうしてシオンになったのか明らかになっていくシーンが鳥肌でした。繊細かつ大胆というか……。シオンは生まれたてのAIのような雰囲気で、歌にもAIらしい感覚があるというのを歌唱で表現するのはとても難しいことだと思います。
ーーゴッちゃんとアヤの関係が、ストーリーにどんな変化を与えていると思いましたか。
小松 アヤとゴッちゃんの関係が修復したところまでが、第一部みたいなところがあります。第二部に行くにあたり、仲間の結束感が一気に強くなっていきます。わだかまりが取れて、仲間になったという雰囲気があったかなと思います。
アヤとゴッちゃんの関係について、サンダーは何もしていませんが(笑)。
日野 トウマとサンダーはやり取りがあるけど、アヤとサンダーは全くつながりがありませんね。
小松 そうなんです。でもサンダーの試合にアヤも応援に行っています。
興津 そのままではにっちもさっちもいかない膠着(こうちゃく)状態であったけど、シオンが来ることで時間が動き出しましたね。
ーー日野さんは、シオンの魅力はどこにあると思いますか。
日野 突破力ですね。物理的な突破力もそうですし、良くも悪くも気を使わず他人のテリトリーに入ってきます。そのシオンの突破力に引かれていったところもあると思います。シオンにそのつもりはなかったんでしょうけど、ふと見せた小悪魔的な表情にサンダーは陥落します(笑)
小松 本番には弱いタイプですよね、サンダー(笑)。
ーー最後に、映画を楽しみにしている方々に向けて、3人を代表して興津さんからメッセージをお願いします。
興津 身近に感じるAIだからこそ、これまでと違った感覚でロボットやAIを題材にした物語を楽しめると思います。これまでのロボットアニメや学園アニメとは一線を画した、日常の青春ドラマをぜひ楽しんでほしいです。
(マグミクス編集部)
※映画『アイの歌声を聴かせて』は、2021年10月29日(金)より、全国の映画館で公開されます。
(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会